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【ロンドン市場】ユーロ相場で波乱、ECB理事のギリシャ救済否定で
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きょうはユーロが値動きを主導した。
ロンドン時間早朝の取引でユーロドルは1.43台半ばから1.42台後半、ユーロ円は132円台前半から131円台半ば、ユーロポンドは0.89台後半から0.89台前半まで急落した。
30分弱の出来事だった。
市場ではシュタルクECB専務理事の発言が話題となっていた。
シュタルク氏は伊経済紙とのインタビューで、ギリシャの財政赤字は大き過ぎる、EUはギリシャを救済しないなどと述べた。
発言に飛びつく形で短期筋がユーロ売りを一気に進めた格好。
ただ、欧州株式市場や欧州債券市場の反応は乏しく、ギリシャの財政不安を背景としたユーロ売りは一時的となった。
NY勢参加前にユーロドルは1.43台後半、ユーロ円は132円台後半、ユーロポンドは0.89台後半まで切り返した。
発言は「財政赤字は加盟国自らが責任を負う」としたECBのスタンスを再表明したもの。
表現は少し過激だが、従来のスタンスとさほど変わらないと受け止められたようだ。
◆ロンドン市場概況 藤井財務相の後任、菅副総理が兼務へ きょうは藤井財務相の後任人事が伝わった。
鳩山首相は藤井財務相の辞表を受理し、後任として菅副総理が財務相を兼務することを明らかにした。
藤井財務相の後任としては菅副総理、仙石行政刷新担当相、野田財務副大臣らの名前が挙がっていた。
ある程度想定内の人事だったため、市場の反応は乏しかった。
なお、菅副総理が担当していた国家戦略担当相は、仙石行政刷新担当相が兼務すると報じられている。
◆ロンドン市場概況 円売り優勢に、ユーロ円反発 きょうは円売りが優勢だった。
ドル円は92円付近から92円台半ば、ユーロ円は131円台半ばへの下押しを経て132円台後半、豪ドル円は83円台後半への下押しを経て84円台半ばまで上昇した。
目新しい円売り材料はない。
ユーロ円の反発が結果的に円売りを後押ししたようだ。
市場では藤井財務相の辞任で政策不透明感が高まったことが円売り要因とする見方も出ていた。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)

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