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第三十三回 ユーロの危機（２／３）
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（１／３の続き）
現在、ユーロ諸国は極端な景気低迷と、金融システムの危機に直面している。
例えば、ギリシャやスペインの失業率は、現時点ですでに20%近辺にまで上昇してしまっているのである。
別の言い方をすれば、ギリシャやスペインは、財政赤字対ＧＤＰ比率を二桁にまで高め、景気対策を実施しているにも関わらず、失業率が二割近いのである。
また、０７年までの高成長を支えてきた不動産と金融が崩壊状態にあるアイルランドも、やはり失業率が二桁に達している。
特に、経済の生命線である輸出が急減しているだけに、なかなかに厳しい状況である。
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