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【NY市場】ドル円、9月以来の93円台
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31日のNY市場はドル買いの動きが優勢となった。
ロンドン時間にはドル売りが優勢となったものの、今日発表になった米新規失業保険申請件数や雇用保険継続受給者数が強い内容となったことから、米景気回復と金利正常化期待が強まった。
米国債利回りも上昇する中、ドルは次第に買い戻しが強まり、ドル円は9月8日以来の93円台に上昇している。
◆ユーロ円もポンド円も200日線到達 残るはドル円 ドル円が堅調に推移する中、円売りの動きも根強く、株価が下げ幅を拡大したことから、後半は伸び悩んだものの、ユーロ円は一時133.60近辺、ポンド円も一時150.70近辺まで上昇している。
きょうの上昇で両通貨ペアとも200日線に到達している。
あとはドル円待ちといったところか。
ドル円の200日線は93.60付近となっている。
◆ドル買いの動き根強い コンセンサスは米景気回復 ドル買いの動きは根強いようだ。
ユーロドルはNY時間に入ってロンドン時間の上げを帳消しにしている。
きょう発表になった米新規失業保険申請件数は43.2万件と今年最低水準となり、また失業保険継続受給者数も498万人と2月以来の500万割れとなっている。
米景気回復、そして金利正常化への期待感が強まっている。
一方で、ドル買いのリスクとしては「外貨準備のドル離れ」の動き。
中国外為管理局は、他通貨を外貨準備で積むことはリスク管理で有益と述べていた。
前日にIMFも四半期報告で、世界各国中銀の外貨準備に占めるドルの割合が7-9月期に61.6%と、4-6月期の62.8%を下回り過去10年間で最低水準に低下したことを明らかにしている。
この報告を受けてゴールドマンサックスのエコノミストは新興国は60%を下回っている可能性も指摘していた。
米国が巨額の財政赤字を抱えている以上、この問題は折りを見て蒸し返されることであろう。
しかし、きょうの動きを見た限りでは、目先は米景気回復期待が市場のコンセンサスの中心のようだ。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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