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【NY市場】円売りの動く、ドル円一時92円台後半まで上昇
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30日のNY市場、円売りの動きが続いた。
日本のデフレや雇用低迷で、日銀の金融緩和長期化期待が強い。
きょう発表になったシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が強い内容となるなど、米景気回復期待からのドルの底堅い展開も続いており、ドル円の上昇が牽引する形で他のクロス円も上昇している。
年末ということで市場参加者も少ない中、ドル円は10月27日の高値を突破し、一時92.75近辺まで上昇。
また、ポンドがNY時間に入って買い戻しが強まったことから、ポンド円は149.00近くまで上昇した。
◆ドル円、200日線を射程距離内に ドル円はドル円は10月27日の高値92.35水準を突破し、一時92.75近辺まで上昇している。
戻り売りに押される場面も見られたものの、92.35水準はサポートとなっていた。
きょうの動きで、目先の大きな目標である200日線が控える93.60水準が射程距離内に入って来たようだ。
◆ドルの安定が円安期待を生む 市場では日本のデフレ、雇用低迷を背景に、円キャリー取引が復活するのではとの期待が高まっている。
日本のデフレについては、以前から明白な事態でもあり、今さら着目すべきことでもないが、米景気回復期待から、ドル安に一服感が出ており、このドル安定感が、円安期待を目覚めさせている面が大きいものと思われる。
一方で、米経済の回復は日本経済の回復にも繋がり、円高圧力にも成りうるが、構造的な問題もはらみ、デフレは簡単に解消しそうにはない。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

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