スポンサーリンク |
【ロンドン市場】 ドル安・円安、ユーロ買いが主導
- 記事詳細
-
20日のロンドン市場ではユーロが堅調、ユーロドルとユーロ円が大幅上昇し、
全般的なドル安および円安の傾向をけん引した。
欧州株か全般に軟調だったものの、ユーロ圏の早期利上げ見通しが 強まったことで欧州通貨を中心にドル売りが強まった。
また、一部に信用状況の改善が見られる兆候があり、 株価低迷にも関わらず円安傾向も根強かった。
◆ユーロドル、独ZEW景況感悪化も1.56台後半へ上昇 ロンドン市場早朝、ユーロドルは1.55台前半での揉み合いを上放れ、 1.56台乗せへと上昇してはじまった。
5月の独ZEW景況感調査は−41.6と予想を下回りユーロ売りの反応。
ユーロドルは一時1.5560近辺へと反落した。
しかし、フランクZEW所長のECBの早期利上げの必要を示唆する発言を きっかけに、一気に1.56台半ばへと急伸、一時1.5675レベルの高値をつけた。
その後は、米経済指標の発表を控えて1.5630-50で揉み合った。
◆ユーロ円、1円超の大幅高、クロス円全般に堅調に ユーロ円もユーロドルと同様に大きく買われた。
序盤に162円挟みの水準へとじり高の動きを見せた後、 独ZEW景況感調査の悪化にも目立った調整は無く、 162.50レベルの売り注文をこなして一気に163円近辺へと上昇した。
その他のクロス円も全般に堅調だった。
豪ドル円は一時100円の大台を回復し、 2月末以来の豪ドル高・円安水準となっていた。
◆ドル円、103円台後半から104円台前半に戻す ドル円は序盤のドル売り相場で104円近辺から103.70レベルへ下落、 ロンドン市場での安値をつけた。
欧州株が軟調に取引を始めたことも円買い材料とみられたが、 その後のフォローは無く、むしろクロス円の上昇に伴って104円台を回復。
104.10-20と東京市場の下げ幅の半値水準まで反発した。
目立った円売り材料は無かったが、TEDスプレッドの縮小が 信用不安の緩和の兆候として好感された点を指摘する向きもあった。

スポンサーリンク |