| スポンサーリンク |
episode:38「彼らは、バンドをやっていることを誰かに褒めてもらいたいのだ」(第三企画室、出動す 〜ボスはテスタ・ロッサ)
- 記事詳細
- 前回までのあらすじ 老舗 大日本鉄鋼の3人だけの部署、第三企画室は新会社、オルタナティブ・ゼロとして独立した。旭山隆児(あさひやまりゅうじ)は社長、風間麻美(かざまあさみ)は第三企画室室長、楠原弘毅(くすはらこうき)は次長だ。風間の案件が佳境に入りつつのを片目に、楠原は焦りを感じ始めていた。 野毛で飲んだくれた風間さんと僕は、いつものように、ほろ酔い気分で桜木町駅に向かっていた。 画像のクリックで拡大表示 「渡れる!」 駅に向かう最後の交差点で、よせばいいのに、点滅し始めた青信号を見て、風間さんが走り出した。 6車線の広い道路を渡り終わる直前、何の予備動作も見せず、赤ん坊のようにバタンと倒れ込んだ。
| スポンサーリンク |
