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「嫌なこと、頭にきたこと、全てをノックアウトする気持ちで打ってみろ!」(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
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- (前回から読む) 「僕は、機械が好きです」 「お、言えるようになったな!」 言葉遊びと呼べるだろうか。「か、き、く、け、こ」を学習させた後、習った箇所までの語で単語を作ってみようと、私は彼のノートに「かこ(過去)」「かう(買う)」「かう(飼う)」「きい(奇異)」などと書いてみた。「き、か、い」と教えると、少年は即、反応した。 彼は「僕は●●が好きです」と色々な語に当てはめて、言えるようになった。頭が良さそうだし、素直で学習意欲も高い。ただ、前回の子と比較すると笑顔が少なかった。 「先生、今日はボクシングも教えてくれるんだよね」 「約束していたよな。ところで、この学校、好きかい?」 「うん、とっても」 「楽しい?」 「はい」 「ストレスは無い?」 「まったくね」 少年は興味のある事柄を自分から話して来た。

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