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10月の原油市況〜1年ぶり高値に上昇後横ばい
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1.10月の原油市況:1年ぶり高値に上昇後横ばい
10月の原油相場(WTI、期近物)は上昇基調で推移し、21日には一時82.00ドルと1年ぶりの高値をつけたものの、その後は80ドルをはさんで横ばい圏で推移した。
相場が上昇した要因としては、米石油週次統計でガソリン在庫が減少したことや、IEA(国際エネルギー機関)やOPECが、2010年の原油需要見通しを相次いで引き上げたことなどが挙げられる。
この間、為替市場でドル安が一段と進行したことも、ドル建てで取引される原油価格の押し上げ要因になったとみられる。
一方、下旬以降は、米国の金融政策をめぐり利上げ開始時期が近いとの思惑により株価が軟調に推移したほか、米ドルを買い戻す動きも進み、原油相場の上値を抑える要因となった。
また、米国の個人消費や住宅関連の経済指標が予想に反し悪化したことや、原油、ガソリン在庫が増加したことも相場の下げ材料となった。
11月初旬には、米国の製造業関連の経済指標が好転したことや原油、ガソリン在庫が再び減少した一方、米国の雇用統計が悪化し、80ドルをはさんだ高値圏で一進一退の動きが続いた。
なおイランの核開発問題をめぐる同国と米英独仏中ソ6カ国との協議はこう着状態にあるものの、市場では特に材料視されなかった。
WTI・ブレント・ドバイの油種間スプレッド(価格差)をみると、WTI相場が上昇した局面でややWTI高が進んだ。
一方、原油価格の先物カーブをみると、引き続き緩やかな先高観測がある。
先物市場における投機筋のポジションは、買い越し幅が小幅拡大した。
また、商業筋も含めた先物の全建玉残高はわずかに減少した。
各国で実施された政策効果の剥落や雇用情勢の厳しさなどから景気の持ち直しテンポが鈍化するとの懸念や、軽油など中間留分を中心とした石油需要の弱さが、相場の上値を抑える材料になっているとみられ、しばらくは70ドル台を中心に一進一退での推移が続く見通しである。
もっとも、各国の金融政策への思惑を背景にドル安が一段と進行する場合には、原油相場にも一段と上ぶれするリスクが出てくることになろう。
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