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少年は叫んだ「僕は、高く飛びます!」(ルポ:“弱者”として生きるアメリカ)
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- 「先生、おはよう」 新たなボランティアの日、教室に入ると少年は言った。 「おはよう。『先生』って教えたっけな?」 「習ったよ」 少年は応じたが、私は教えた内容をメモしているので、彼が独自で学習したことは明らかだった。 この日も、最初に五十音の復習から始めた。私が平仮名を書き、彼に読ませてみる。大方、頭に入ったようであるが、ほんの数回のレッスンで全てを把握できる筈もない。少年は答えに詰まると、「Sorry」と語った。 「謝らなくたっていいよ。語学なんて、何度も何度も間違えて覚えていくものなんだから」 こんな小さな事で、詫びを口にしてしまう彼。同級生たちから虐められた折にも、同じ言葉を発していたのだろうか。

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