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デトロイトは生きていた(前編)(水野博泰の「話題潜行」from NY)
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- 米国凋落論がかまびすしい。社会は病み、産業は空洞化、頼みの金融システムも自壊し、世界に長く君臨してきた超大国はもはやその牽引力を失った、と。だが、本当にそうなのか──。目を凝らしてよく見れば、新時代への変革はもう始まっている。その先例が「死んだ街」と呼ばれたデトロイトにあった。 死んだ街──。 米自動車産業の総本山ミシガン州デトロイトはそう呼ばれる。殺人などの凶悪犯罪が全米屈指であることから「殺しの街」との異名もある。 ビッグスリーの凋落とともに没落した街、職業紹介所に並ぶ失業者の列、貧困にあえぐ浮浪者のような市民、うち捨てられたぼろぼろのビルや焼け焦げた廃屋、そして人影もまばらでいつも薄暗いダウンタウン──。

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