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世界は高齢化社会の未来を「日本」に見る(世界を小窓から 〜設定考証マンが覗いた国際社会のあれこれ)
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- 数年前にアメリカのあるコンベンションに参加した時の話である。 英語での会話はあまり得意ではないが、「旅は恥のかき捨て」とばかりに周囲のアメリカ人にあれこれ喋りかけてみた。 ほとんどはどうでもいいような雑談ばかりであったが、数人から「日本の高齢化問題(aging problem)はどうなの?」と質問されたのが印象に残っている。 「このまま、高齢化で日本の産業は衰退しないの?」とずばり聞いてくる人もいて、「日本=高齢化社会」というイメージが海外ではかなり強いことに驚いた。 こうしたイメージが自然に定着するわけはない。海外メディアが日本の高齢社会を取り上げた結果であるのだろう。 たしかに国際的な比較から見ても、日本の平均寿命は一位(男79歳、女性85.81歳)であるし、高齢化率(65歳以上の方が総人口に占める割合)でも、2位イタリアの19パーセント(2005年調べ)を大きく上回る22.1パーセント(2008年調べ)とダントツの数値の高齢化社会となっている。

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