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【ロンドン市場】ポンド売り主導、ドル円も一時90円台前半に
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24日のロンドン市場は、前日と同様にポンド主導の展開だった。
ポンドドルは1.63台後半から1.61台後半まで、ポンド円は148円台後半から146円台半ばまでの大幅安となった。
ユーロポンドは0.90近辺から0.91台に乗せる大幅高となった。
英大手銀行の売りが目立った。
キング英中銀総裁が、ポンド安が輸出、英経済のリバランスに有用とのコメントが伝わったことがポンド売りのきっかけとなった。
ユーロ買いポンド売りの影響で、ユーロドルは1.47台前半から後半へと上昇、ユーロ円も133円台前半から134円近辺へと反発した。
注目された9月の独Ifo景況感指数は前回より改善したものの、市場予想ほどの伸びはみられず、ユーロ相場は反応薄だった。
ドル円はポンド円の売りや欧州株が軟調に始まったことで、一時90.35レベルまで下げたが、株式が下げ渋ったことで90円台後半まで戻した。
全般的には米FOMCでの低金利政策継続の表明で、ドル売り圧力が継続していた。
◆ポンド売りの憶測が飛び交う ポンド売りについてはさまざまな憶測が飛んでいた。
英大手銀行の積極的な売りが目立っていた。
市場では、キング英中銀総裁がポンド安が輸出促進による英経済利バランスの助けになるとの発言報道が材料視されていた。
また、来週火曜日にビーン英中銀副総裁がホスト役をつとめるエコノミストとのセミナーに関する憶測も出ていた模様。
いずれにせよ、ポンド安のメリットが強調される見方となっていた。
ユーロポンドは0.9000近辺から0.91台前半へと100ポイント超の大幅高となり、前日の下げを消した。
4月上旬以来のユーロ高・ポンド安水準となった。
◆独Ifo景況感指数は前回から改善も、予想下回る 東京時間17:00に発表された9月の独Ifo景況感指数は91.3と発表された。
前回8月の90.5を上回り、6ヶ月連続での改善となった。
ただ、市場予想の92.0には届かなかった。
シンIfo研究所長は、今年は大変な年だった、と回顧。
成長に回復の動きが見える一方で雇用の状況は厳しい、と述べている。
また、財政支援策の解除については、きわめて不透明性がある、とした。
ドル安については、米国の助けになっていると評価した。
ユーロ相場は対ポンドの動きが中心となり、同指数の結果には反応薄だった。
◆G20金融サミットの開幕間近 米ピッツバーグにて日米欧に新興国を加えてG20金融サミットが日本時間25日朝に開幕する。
日本からは鳩山首相が始めて出席する。
ただ、開幕に先立って報道されているのは欧州高官のコメントだ。
シュタインブリュック独財務相は、米財政赤字、出口戦略、人民元の交換性についての議論を要求している。
メルケル独首相も為替相場についての議論を期待する、と述べていた。
ただ、ブラウン英首相は、声明では中国の通貨に言及しない、とも述べていた。
また、ウェリンク・オランダ中銀総裁は議会で金融機関の高額の報酬について批判していた。
欧州勢対米国に中国の加わった話し合いが中心となりそうだ。
鳩山首相には国際舞台での日本のプレゼンスを高めることが期待されよう。

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