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【NY市場】ドル売り優勢も、後半はイベント前に動き一服
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22日のNY市場、株価が堅調、原油も反発という中、リスク選好的な雰囲気もあり、為替市場ではドル売りが優勢で始まった。
しかし、明日のFOMC結果発表や週末のG20金融サミットを控えて、後半は調整の動きも見られた。
ユーロドルは1.4800近辺での一進一退、ドル円は一時91円を割り込んだが、結局サポートされている。
クロス円もきょうは軟調な動きが目立った。
一部では、ドル売りによるドル円の下落というよりも、円買いの動きが活発に入っているとの指摘も聞かれた。
◆MPC議事録控えポンド買い戻し、ユーロポンドでの買い戻し推奨も このところ、金融緩和期待から売りが強まっていたポンドだが、きょうは買い戻されている。
対ドルのみならず、対ユーロでも反発。
要因は二つ。
一つは明日の英中銀のMPC議事録の発表を控えてのポジション調整。
そして、米大手証券による対ユーロでの買い戻し推奨。
先週、キング英中銀総裁が議会証言で、市中銀行が中銀に預けている準備預金の金利引き下げを検討していると述べたことで、市場では更なる金融緩和期待が高まっている。
準備預金金利のゼロ%、もしくはマイナス金利まで噂されている状況。
前回のMPCでは、政策金利が据え置かれ、また、市場の一部では国債買取額は増額してくるのではとの見方も出ていたが、国債買取額も1750億ポンドのまま据え置かれた。
MPC議事録で、据え置きに対する賛成、反対がどの様な割合で決定されたのか、また、実際に準備預金金利の引き下げが討議されていたのか注目される。
また、米大手証券から、ユーロポンドの売り推奨のレポートが出回っており、話題となっていた。
3ヵ月後の下値ターゲットは0.84。
先週1週間でポンドの実効為替レートが大きく下落していること、また、リスクリバーサルやIMMの建玉が、行過ぎたショートポジション拡大を示しているという。
経済指標は英中銀の見通しを上回る内容が続いており、また、財政赤字は警戒水準ではあるものの、いずれはユーロ圏の平均水準以下に落ち着くことも予想される。
そして、来年の春以降は利上げに転じることが期待されるとしている。
◆FOMC始まる 焦点はMBS、機関債の買取 NY時間の午後からFOMCが始まっている。
結果は明日の現地時間午後2時15分ころ(日本時間24日午前3時15分ころ)に発表予定。
強気な見方も一部には出ており、利上げについて議論されるのではといった見方まで出ている。
そうなればサプライズだが、現状のコンセンサスとしては、金利は据え置き、景気判断については、バーナンキ議長の直近の発言から、上方修正が濃厚。
そして、量的緩和の部分は期限を1ヵ月間延長した長期国債買取は、予定通り10月一杯で終了との見方が強い。
今回のFOMCの焦点は、年内に期限を迎えるMBS(住宅ローン担保証券)や政府機関債の購入をどうするのかという点。
出口戦略に慎重姿勢ならば、現状維持、もしくは規模縮小で期限延長。
積極姿勢ならば、期限前に終了を打ち出して来る可能性もある。
出口戦略についての討議はするが、実行する時期ではないというのがG20の共通認識。
これに基づけば前者が有力か。

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