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米7月貿易赤字、10年以上ぶり高水準=リセッション脱する兆しか
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−自動車・自動車部品が輸入急増をけん引−
【2009年9月11日(金)】 − 前日(10日)、米商務省が発表した7月の貿易・サービス収支(季節調整済み)の赤字幅が前月比16.3%増の大幅増加となった。
これは輸出が3カ月連続の増加となったにもかかわらず、それ以上のハイペースで輸入が伸び輸入額も過去最大を記録したためだ。
この結果について、市場では輸出入がいずれも大幅に増加したことから、世界経済は60年以上ぶりといわれるリセッション(景気失速)から脱出し始めた証しだと見ている。
7月の貿易赤字は前月比16.3%増の320億ドルとなった。
これは1999年2月以来10年5カ月ぶりの高水準で、市場予想の赤字幅273億ドルを大幅に上回り、前月(6月)の赤字幅275億ドル(改定前は270億ドル)も大幅に上回った。
通常、貿易赤字の拡大はあまり喜ばしい話ではないが、輸出が前月比2.2%増の1275億9000万ドルと、年初来の高水準となる一方で、輸入が同4.7%増の1595億5000万ドルと、大幅に上昇、特に、外国性の消費財や資本財などに対する需要が上昇したことから、米国の景気が回復に向かっていることを示すものとの見方が多い。
消費財や資本財などの財全体の輸入は前月比5.7%増の1294億ドルと高い伸びとなっている。

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