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【ロンドン市場】ポンド買い、英中銀が政策金利と資産買取枠を据え置き
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10日のロンドン市場は、英中銀政策金利発表がメイン・イベントだった。
序盤はイベントを控えて様子見気分が強く、各通貨とも東京市場後半の水準での揉み合いから取引が始まった。
欧州株が軟調に推移、金相場が下げ足を速めたことから、これまでのドル売りの流れを巻き返す動きがみられた。
ユーロドルは1.45台後半から前半へ、ポンドドルは1.65台半ばから1.65割れまで軟化した。
金相場が軟化したことで原油も反落、資源国通貨が圧迫されて、豪ドル/ドルは0.86近辺から0.85台半ばへ軟化、ドルカナダは1.07台後半から1.08台後半へと値を上げた。
注目された英中銀の発表は、政策金利を現行の0.5%に、資産買取枠も1750億ポンド規模に据え置かれた。
ポンドの買い戻しが一気に強まり、ポンドドルは1.65近辺から1.66近辺まで、ポンド円は152円台前半から153円手前まで急伸した。
市場には、緩和策の拡大への思惑があったようだ。
結果はエコノミスト予想通りのノー・サプライズだったが、為替市場の反応はサプライズとなった。
ポンドドルの急伸につれて、ドル円は92円割れ、ユーロドルは1.45台後半へと再びドル安の反応がみられた。
ドル全般としては依然としてドル安水準での揉み合いとなっていた。
◆ECBの政策金利は適正水準、ECB月報で ECB月報が公表された。
政策金利は適正水準、インフレは引き続き抑制されている、大幅な景気後退は終息した、景気回復は緩やかで上下動を伴う見込み、景気が改善した段階で緊急措置を解除する、との内容だった。
発表直後の会見で、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁は、現在は緊急措置を解除する時期ではない、と月報の内容を確認したが、財政政策によりユーロ圏の経済成長は予想以上に強い、としてECBの緊急措置的な緩和策をいつでも変更可能との見方を示した。
一方、ウェーバー独連銀総裁の発言では、金融政策については緩和政策が続く、銀行は可能であれば資本増強が必要として、ややハト派の一面を覗かせていた。

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