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【東京市場】様子見、雇用悪化で豪ドル軟調
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10日の東京市場は様子見が優勢だった。
ドル円は91.95-92.25レベル、ユーロ円は133.85-134.30レベル、ポンド円は152.05-152.65レベルで振幅した。
ゴトウビということで仲値にかけて若干円安に振れる場面もあったが、値動きは持続しなかった。
日本株や中国株の値動きも手掛かりとならなかった。
個別では豪ドルの値動きが目を引いた程度。
雇用情勢の悪化が嫌気され、豪ドルは対円、対ドルのほか、対NZドルでも下落した。
◆豪ドル、雇用悪化で利上げ観測後退 豪ドル/ドルは0.86台前半から0.85台後半、豪ドル円は79円台後半から79円付近まで軟化した。
きょう発表された豪雇用統計で雇用者数が予想を上回る落ち込みとなったことが嫌気された。
8月の雇用者数は前月比2.71万人減と、2ヶ月連続で減少した。
失業率は5.8%で横ばいだったが、市場は雇用者数の落ち込みに反応する形で豪ドル売りで反応した。
きのうの小売売上高、きょうの雇用統計と2日連続で豪州にとってネガティブが材料が相次いでいる。
有力エコノミストの一部で10月の豪利上げを予想する声も出ているが、さすがに10月の利上げは厳しそうだ。
雇用統計発表後、豪債券市場では2年債利回りが急低下するなど早期利上げ観測が後退している。
◆NZドル、利下げ観測後退も方向性欠く 早朝発表されたNZ政策金利は大方の予想通り2.50%で据え置きとなった。
金利発表後、NZドルは対円及び対ドルで30ポイント前後の下げを演じたが、すぐに切り返すなど反応は一時的だった。
声明は2010年後半までの金利据え置きと追加利下げに含みを残すなどハト派的だったが、 前回の声明で盛り込まれていた今後数四半期で利下げする可能性があるとの文言は削除された。
金融政策のスタンスは引き続き緩和的だが、依然ほど利下げに積極的ではないとの見方が市場では浮上している。
甲乙付け難い内容でNZドル相場には中立といったところのようだ。
なお、ボラードNZ中銀総裁はNZドルは経常赤字の拡大とともに下落し始めるとの見方を示している。
総裁は、リスク選好がNZドルを押し上げているとし、利下げしても効果は小さいと述べている。
利下げで通貨高を抑制することは難しいと判断しているようだ。

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