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【NY市場】ドル売り優勢 ユーロは堅調続く ドル円一時92円割れ
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9日のNY市場はドル売りが優勢の展開となった。
終盤になって米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表により、ドルの買い戻しも入ったものの、総じてドル軟調地合いが続いている。
ベージュブックの内容自体は、大半の地区で経済は安定示すとされたものの、雇用の弱さ、小売売上高横ばい、タイトな信用基準でローン需要も弱い状態と報告されており、依然として懸念は残存している内容となっている。
ユーロドルは一時昨年12月以来の1.46台に上昇、ドル円は一時91円台に下落している。
◆ドル円一時92円割れ ドル売り優勢の中、ドル円は強いサポートとなっていた92.00をブレイクし、ストップを巻き込んで一時91.65近辺まで下落した。
7月13日の安値水準である91.75を一旦ブレイクした格好。
91.50水準にはまとまった買いも観測され下げ止まった。
準政府系など日本の機関投資家の買い需要への思惑もあるようだ。
後半になってベージュブックの発表をきっかけにドル買い戻しが強まり、92円台に戻したが、戻り売り圧力も強そうだ。
◆ポンド、対クロスでは軟調 イベントリスク ポンドは対ドルでは強い動きとなり、1.65台後半まで上昇したものの、対ユーロ、対円では軟調に推移し、強い動きとまでは言えない。
きょうから始まっている英中銀金融政策委員会(MPC)の結果発表を明日に控えていることもあり、イベントリスクへの警戒感も強いようだ。
一部には1750億ポンドの量的緩和の規模を2000億ポンドまで拡大して来るのではといったリスク。
そして、更に利下げもあるのではといった憶測もリスクとして挙っているようだ。
ただ、可能性としては双方とも小さい。
量的緩和拡大については前回のMPCで、政策委員の中のキング総裁、ベスレー、マイルズ委員の3人が2000億ポンドまで拡大することを主張していたことから、追加拡大の可能性も捨て切れない。
但し、ベスレー委員は今回のMPCから参加しておらず、新たにポーゼン新委員が加わっている。
金利についてはこれ以上の利下げを行っても効果は無いと否定的な意見が多く、英大手銀では利下げを見込む声は皆無といったところ。
変更なしとの見方が大勢だが、サプライズの多い英中銀だけに注意は必要だ。

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