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【ロンドン市場】 欧州株軟調で円高傾向も、米小売売上高で一転円安に
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13日ロンドン市場では、欧州株が高く始まったものの次第に
マイナス圏へと沈んだことで、円買いの動きが強まった。
英消費者物価指数の発表後にポンドが激しく振幅し、 ポンド売りが優勢となったことで、ポンド円を中心に 円買いが一段と強まる場面もあった。
しかし、後半は欧州株が下げ渋ったことに加え、米小売売上高 などの米経済指標の発表を控えて円高の動きは落ち着いた。
米小売売上高が予想外の強い結果となったことで、 一気に円安が進行して、ロンドン市場での円高の動きは 完全に帳消しになった。
◆クロス円下落、欧州株軟調で ロンドン市場ではクロス円の下落の動きが中心となった。
ユーロ円は161円台前半から一時160.10レベルへと下落、 ポンド円も英指標をめぐり振幅も、202円台後半から201.50レベルへ 下落する場面があった。
オセアニア通貨も同様に豪ドル円は98円台前半から97円台前半、 NZドル円は80円近辺から79円台前半へと売られた。
欧州株は堅調に寄り付いたものの、次第に上値が重くなり、 マイナス圏へと転落していった。
後半は、株価の下げ渋りとともに値を戻したが、東京市場の 揉み合い水準は回復できなかった。
全般に、円キャリー取引のポジション調整色が強かった。
◆ドル円、103円台で往って来いに ドル円は東京市場では104円近辺が重く、103円台後半での揉み合い が続いていた。
ロンドン市場ではクロス円の売り圧力が強まったことで、 ドル円も一時103.30台へと下落する場面があった。
しかし、後半は米経済指標発表を控えてクロス円が下げ渋り、 ドル円は103.80-90へと戻した。
◆英CPI前年比3%へと上振れ、ポンド一時急反発 4月の英消費者物価指数が発表され、前年比の伸びが3.0%と 事前予想の2.6%および前回の2.5%を大きく上回る結果となった。
前月比0.8%、コア前年比1.4%といずれも予想から上振れた。
同時刻に発表された小売物価指数も前年比コア4.0%など高い水準だった。
ポンドドルは1.9510-20から一気に1.9590レベルへと急反発をみせた。
ポンド円は202円近辺から203円手前へ上昇、 ユーロポンドは0.7950レベルから0.7920割れへと急落した。
一方、CPIからやや遅れて発表された3月DCLG住宅価格は 前年比5.2%と事前予想4.5%を上回ったが、 前回2月の数字は6.7%から6.3%に下方修正された。
3月の結果も2月からは伸びが鈍化していたことから、 ポンド買いの勢いは急速に弱まった。
英FT指数がマイナス圏へと反落したこともポンドの上値を押さえ、 経済指標をめぐってポンド相場は激しく振幅した。
◆米小売売上高予想上回り、ドル買い・円売り強まる 4月米小売売上高は前月比-0.2%と予想通りも、コア前月比が0.5%上昇、 前回値も0.4%へと上方修正された。
同時刻に発表された4月輸入物価指数も前年比15.4%と予想を上回った。
米株価指数先物はこれを好感してプラス圏を回復、 円相場は大きく円安方向に振れた。
ドル円は103.80−90レベルから一気に104.50台へと上伸。
ユーロ円は161円台回復、ポンド円は203円台乗せと大きく反発した。
ロンドン市場で見られた円高の動きは帳消しにされ、円安が進行。
また、ドルスイスは1.04台後半から1.0550レベルへと上伸。
ユーロドルは1.5430レベルと本日の安値を更新するなど、 ドル買いの動きも強まった。

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