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【ロンドン市場】ドル安進行、各通貨で年初来高値更新が相次ぐ
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8日のロンドン市場は、ドル安が進行した。
ロンドン早朝に金相場が急騰、現物・先物ともに1000ドルの大台乗せとなったことがきっかけとなり、ユーロドルが1.43台半ばを上抜ける動きをみせた。
欧州株はアジア株の上昇の動きをうけて堅調に推移、金相場につれ高となった原油先物の上昇が資源株を押し上げた。
リスク選好的なドル売りも加わり、ユーロドルは一気に1.44台へと買われた。
英鉱工業生産の発表を控えてユーロ売り・ポンド買いが強まるなかで、ドル売りの勢いがポンドドルで加速した。
1.64台乗せから1.65レベルへと上伸。
さらに、強い英鉱工業生産の発表で、一段とポンド買いが強まり、1.65台後半まで高値を伸ばした。
ユーロドルも一時1.4500レベルまで買われた。
金や原油が買われるなかで、オセアニア通貨やカナダドルに対してもドル売りが広がりをみせた。
各通貨ペアで対ドルでの年初来高値更新が相次いだ。
ドル円も流れに抗し切れず92円台後半から92円手前まで押し下げられた。
経済指標や株式市場に対する反応よりは、ドル売りフローが膨らんで、連続的にストップ注文が実行されたことが、ドル安の原動力となっていたようだ。
◆クロス円上昇、株高・商品市況高で ドル安とともに円安の動きが強まった。
ユーロ円は133円近辺から133円台後半へ、ポンド円は151円台後半から153円近辺へと上昇した。
欧州株が堅調推移だったことや、金相場の上昇に伴って原油など商品市況が堅調だったことがリスク選好色を強めた。
ただ、欧州通貨主導の展開で、豪ドル円は79円台前半から後半へ、カナダ円は86円近辺から86円台前半までと、値動きは限定的だった。
ドル安に伴う各主要通貨の値動きのスピードはまちまちだった。
◆英独の鉱工業生産指数は明暗分ける 東京時間17:30に発表された7月の英鉱工業生産および製造業生産高は各項目で市場予想を上回る結果となった。
鉱工業生産の前月比は+0.5%、前年比は-9.3%で、前回値も前月比が0.5%から0.6%へ、前年比は-11.1%から-10.7%へと上方修正された。
一方、東京時間19:00に発表された7月のドイツ鉱工業生産は、前月比-0.9%と市場予想の+1.6%を大きく下回った。
前年比も-17.0%と市場予想の-15.8%より大きな下落率だった。
一方、前回値はそれぞれ小幅ながら改善していた。
発表元のドイツ経済技術省によると、資本財生産が前月比-3.2%と落ち込んだ。
5月に大きく伸びた自動車生産が反動減となった。
一方で、受注は堅調で、7-9月期には生産が増加する見通しとしている。
英独の生産関連指標は、市場予想との比較で明暗を分ける結果となった。

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