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【東京市場】序盤に円高進むも、中国株上昇で円安に
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3日の東京市場は円相場主導での往来相場だった。
序盤は円高の動きが強まり、ドル円は一時91.95レベルと7月13日以来の92円割れの円高水準をつけた。
クロス円もユーロ円が131円台後半から前半へ、ポンド円が150円近辺から149円台前半へと下押しした。
前日のNY株式市場が軟調に終わった流れを受けて日経平均が大幅安になるとの思惑が円買いを誘った。
ただ、東京株式市場の取引が始まると日経平均の下げには反応せず、仲値にかけてドル円・クロス円ともに下げ渋った。
上海総合指数が堅調に推移したことで、市場のムードが好転し、昼にかけては円売り優勢になった。
ドル円は92.40近辺へ上昇、ユーロ円132円手前、ポンド円150円台半ばへと買い戻された。
午後の取引では、上海総合指数が4%近い大幅高となり、円売りを支えた。
ただ、為替市場でのレンジ自体は狭く、全般的には前日までの円高の流れの中で推移していた。
◆豪貿易収支赤字が予想以上に拡大も、豪ドル売りは限定的 東京時間10:30に、7月の豪貿易収支は15.56億豪ドルの赤字と発表された。
市場予想は8.8億豪ドルの赤字だった。
前回6月の赤字幅は、4.41億豪ドルから5.38豪ドルへと修正された。
発表直後はやや豪ドル売りに反応したが、値動きは限定的だった。
内容をみると、輸入が前月比+4%に対して輸出が前月比-1%(いずれも季節調整済)で、内需が底堅いとも解釈できるようだ。
ただ、前日の豪GDP、前々日の豪政策金利発表および声明に比べると市場の注目度は低く、豪ドル相場はアジア株式動向に左右される面のほうが強かった。
豪ドル円は朝方の円買いで76円台後半に沈んだ後は、昼にかけての買戻しで77円台に乗せた。
その後は77円近辺へと調整されて、ほぼ前日NY終値水準に戻す振幅相場だった。
◆ドル相場、安値水準で揉み合い 東京市場のドル相場は、前日海外市場で進んだドル安の流れを受けて取引された。
序盤はクロス円の売り圧力でドル高傾向をみせたが、午後に入るとクロス円が買い戻されて、再びドル安推移となった。
ユーロドルは1.42台後半、ポンドドルは1.62台半ばを中心とした振幅。
豪ドル/ドルは0.83台前半から0.83台半ばへとやや水準を上げた。
ドル安推移が目立ったのが、NZドル/ドルとドルカナダ。
NZドル/ドルは0.67台前半から0.67台後半へと上昇して、前日ロンドン市場の高値水準0.6780レベルを目指す動き。
ドルカナダも1.10台半ばから1.10台前半へと軟化して前日NY市場の安値を下回った。
ただ、ドル安推移とはいっても、クロス円動向に連動している面が強く、本格的なドル主導の展開では無かった。

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