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恥を忘れた金融業界(FINANCIAL TIMES)
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- 1931年に巨大銀行グループ、米ラザードの英国法人が悪徳トレーダーによって大打撃を被った際、この不心得者は悪事を告白したうえで自殺した。 それに引き換え今日の欧州の悪徳トレーダーは、長い服役もせず、刑期を終えたら「自らが引き起こした被害の責任は主に愚かな経営者にある」と講演活動までやりかねない有様だ。 これに加えて、金融機関のボーナスに関して“通常通り”といった空気が戻ってきたことは、金融システムから羞恥心が失われたことを示唆する。社会全体の関心事への鈍感さは、偏狭と言えるほど損得勘定にとらわれるようになった金融業界の風土を映し出す。 大手銀行の最近の決算からは、利益に占める自己売買の割合が再び高まっていることがうかがえる。

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