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【ロンドン市場】株価にらみ神経質な上下動、ドル円94円挟み
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25日のロンドン市場前半の取引は、各国の株式市場動向をにらんで円相場が振幅した。
序盤は、中国上海総合指数が一時5%超の大幅安となったことで円買い・ドル買いの動きが強まった。
ドル円は93.80レベル、ユーロ円は134円割れ水準まで下押しされた。
中国の温家宝首相が経済に不透明感があると述べたことが楽観ムードを後退させた。
欧州株も寄り付き安く始まったが、次第に下げ渋った。
上海総合指数が2.5%安水準まで下げ渋って取引を終えたことが好感された。
円高の動きも一巡してドル円は94円台半ばまで、ユーロ円154円台後半、ポンド円134円台後半へと買い戻された。
その後は、株式市場が一進一退となったことで円相場は揉み合いとなった。
ドル相場は、序盤のドル買いから中盤にはドル売りが優勢に転じた。
ユーロドルは1.43近辺を軸に振幅、序盤は1.42台半ばへ下落も、中盤には1.43台前半へと反発してきょうの高値をつけている。
米大手証券会社の米成長見通し引き上げの報道が株式市場が好感されたため、との見方もあった。
ドル円は94円近辺へと沈み、上値は押さえられていた。
ドル短期金利は引き続き低水準を維持、ドルを圧迫した。
◆米メリルリンチ、米成長見通しを引き上げ 米メリルリンチが米経済成長見通しを引き上げている。
09年はこれまでの-2%から0%へ、10年はこれまでの2%から2.5%へと上方修正されている。
米株先物や欧州株も買いの反応をみせている。
この報道をきっかけに、ドル売りおよび円売りの反応がみられた。
ユーロドルが1.4300レベルから1.4330レベルへ、ポンドドルは1.6380レベルから1.64台乗せへと上昇した。
ドル円は94.10-20レベルでほとんど動かず、クロス円の上昇に反応になっている。
ユーロ円は134.50近辺から134.80近辺へ、ポンド円は154円近辺から154.40レベルへと買われている。
ただ、ユーロ買いに関しては短期筋のストップ注文が執行されたとの観測もあり、ニュースの影響度については不透明との見方もあった。
◆ドル金利が引き続き低水準で推移、ドル相場を圧迫 ロンドン短期金融市場で、ドルLibor(ロンドン銀行間取引金利)は1ヶ月0.26281%、2ヶ月0.29438%、3ヶ月0.38000%と昨日に引き続き低水準で取引されている。
昨日は2・3ヶ月のドルLiborが16年ぶりに円Liborを下回ったことが話題となっていた。
本日も同傾向が続いており、ドル安圧力となっている、との見方が広がっていた。

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