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米GDP改定値、下方修正はどこまで
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今週の注目材料は、
27日に発表される米第2四半期GDPの改定値です。
先月発表された速報値ベースでは 予想の-1.5%に対して、-1.0%と言う好結果。
内訳を見ると、 個人消費が減退していたことは気になったものの 企業の設備投資が回復するなど 明るい兆しが見られるもので 今回のGDPにとってはマイナス材料ながら在庫投資が減少し 今後の経済成長に向けての基礎固めも進んできたと言う印象を与えるものでもありました。
(景気循環的には、不況になると在庫が増え、生産調整を経て、消費の回復で一時的に在庫が調整されて その後景気回復期へとつながっていきます。
) さらに、今月初めに発表された雇用統計の好結果で 懸念された個人消費の回復にも期待が出てくると言う形で 米景気見通しに対する期待感が一時高まる形となったのです。
しかし、その後発表された小売売上の弱い数字などに こうした期待が剥落した形となってきたのが今の状況。
そうした中で今週の改定値の発表となります。
予想は今のところ-1.4%と 前回の予想ちなみまでの下方修正見通し。
一時の期待感はなんだったのかという今の流れに 拍車をかける結果となりそうです。
内訳では、 速報値ベースでも弱かった 個人消費や住宅投資に注目。
7月の小売売り上げが弱めに出るなど 依然として低調と見られる個人消費に関して 前回以上に弱めの数字が出てくると 市場の懸念が拡大しそうです。
また、速報からのブレが大きい在庫投資についても しっかり確認しておきたいところです。
一時期の楽観論が鳴りを潜め、 先行き不透明感が強い今の為替市場。
今後を占う意味でも、 第二四半期の状態をより正確に見極めることは大事だと思います。

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