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注目される金市場で影響力を強めた中国の動向
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米国財務省の発表によれば、世界最大の米国債保有国である中国の米国債保有高は3月末時点で、7679億ドル(約73兆7,184億円、1ドル=96円)に達しています。
しかしながら、米国の住宅市場は最悪期を脱したと見られるほか雇用情勢もわずかながら改善されるなど、経済に底打ち感が出てきたとはいえ、縮小した個人消費は依然として低迷しており、米国の景気が回復に向かっているとは言い難い状況が続いています。
このような米国の経済情勢のなか、中国では保有する米国債の価値低下が根強く懸念されています。
特に、金融危機により米国経済の底が見えない時期にはその声が強く聞かれていましたが、なかでも、今年3月には中国人民銀行の周小川総裁が「ドルに替わる新基軸通貨を創設が必要」との見解を発表したことは記憶に新しいところです。

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