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【東京市場】調整の動き、中国経済指標やや期待はずれ
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11日の東京市場は、円買いが優勢となり、ドル円は一時96円台半ばへと下落した。
前日の海外市場で株式が軟調だったことから円売りに調整圧力がみられていた。
東京市場早朝もドル円・クロス円は上値の重い動きから始まった。
早朝に静岡での強い地震の報道があったが市場への影響は見られなかった。
市場の関心は午前に発表される中国の一連の経済指標群に注がれた。
各指標とも高い伸びを示しつつも市場の期待ほどの伸びとはならなかったことで、リスク回避的な円買いが強まった。
昼前に、ドル円は一時96.55レベル、ユーロ円136.50割れなど安値をつけた。
日銀は予想通り金融政策を据え置き、声明での景気判断もほぼ据え置かれた。
午後は手掛かり難でドル円96円台後半、ユーロ円136円台後半と安値近辺での揉み合いが続いた。
ユーロドルなどドル相場は、前日NY終値を中心とした上下動に留まった。
ユーロドルは1.41台前半から半ば、ポンドドルは1.64台半ばから1.65台前半での振幅が続いた。
S&Pがラトビアの格付けを引き下げたが欧州通貨売りの反応はあまりみられなかった。
上海総合指数はプラスマイナスを繰り返して方向性に欠けた展開だった。
日経平均は引け際に年初来高値を更新したが、円売りの動きは限定的だった。
◆強い英経済指標も反応薄 東京朝方発表された英経済指標はいずれも強い結果だったが、ポンド買いの反応は見られなかった。
7月の英RICS住宅価格は-8.1と市場予想の-10.0より改善した。
前回値も-18.1から-17.6へと上方修正されている。
また、同時刻に発表された7月の英BRC小売売上調査も、既存店が前年比+1.8%伸びたほか、総合指数も+3.6%だった。
BRCによると、好天に恵まれたことで衣料品のサマーセールが好調に始まった。
この影響が家具や家庭用品にも波及したという。
ロンドン市場で再び取り上げられるか注目したい。
◆中国経済指標、市場の期待ほど伸びず 11時に発表された一連の中国経済指標は小売売上高や固定資産投資、鉱工業生産など高い伸びを示しつつも市場予想ほどの結果とはならなかった。
7月の各指標は、小売売上高が前年比+15.2%と予想および前回の15.0%をやや上回ったものの、鉱工業生産は+10.8%と予想+11.5%を下回った。
都市部の固定資産投資も前年比+32.9%と予想+34.0%ほどは伸びなかった。
消費者物価指数は前年比-1.8%と予想-1.6%を下回った。
また、中国人民銀行が発表した7月の中国人民元建て融資は前年比+33.9%、3559億元だった。
また、7月のマネーサプライM2の伸びは前年比28.4%だった。
市場では、回復基調は変わらないもののペースがやや鈍化するとの見方が広がった。

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