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【ロンドン市場】英経済指標の改善で、ポンド買い強まる
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5日のロンドン市場は英経済指標の改善でポンド買いが強まり、その他通貨にも円安・ドル安の動きが波及した。
序盤は、調整色が支配的で円高・ドル高水準での取引だった。
アジア株が軟調だったことから欧州株もマイナス圏から始まった。
ドル円は94円台後半、ユーロ円は136円台半ばなど東京市場からの安値水準で推移した。
欧州の非製造業PMIは概ね改善傾向を示したが、予想から大きく乖離せず相場への影響は軽かった。
流れが大きく転換させたのが、東京時間17:30に発表された一連の英経済指標だった。
鉱工業生産、製造業生産高、非製造業PMIが予想より上振れたことでポンドが急上昇した。
ポンドドルは1.69近辺から1.70台乗せへ、ポンド円は160円台後半から161円台後半へと買われた。
また、ユーロポンドも0.85近辺から0.8560レベルへと値を下げた。
欧州株が次第に下げ渋り、ロンドン市場中盤にはプラス圏を回復した。
米ダウ平均先物も50ポイント安水準から前日終値水準まで戻した。
市場の調整ムードが払拭されて円安・ドル安推移へと転換。
ドル円は95円台前半に反発して東京朝方の高値水準まで買い戻された。
ポンド円が162円台前半へと高値を伸ばす間に、ユーロ円も137円台半ばへと上昇して本日の高値を更新した。
ただ、ポンドが強い材料に上伸したほかは、東京市場からほぼ往って来いの相場展開だった。
◆ポンド急伸、英鉱工業生産・サービスPMIが予想以上に改善 東京時間17:30に発表された6月の英鉱工業生産は前月比+0.5%と市場予想0.0%、前回値-0.7%から上向いた。
同製造業生産高も前月比+0.4%と市場予想-0.1%および前回値-0.6%から大きく改善した。
また、7月非製造業PMIも53.2と発表され、市場予想51.8から上振れた。
製造業、サービス業ともに経済指標が改善した。
欧州圏のサービスPMIが概ね改善していたことから事前に英指標への期待感が強まっており、ポンドは上昇の気配をみせていたが、鉱工業生産が予想以上の改善となったことでポジティブ・サプライズとなった。
ポンドドルは1.69台半ばから一時1.7040レベルへと上昇、08年10月以来の高値を再更新した。
ポンド円も162.50近辺まで上伸、今日の安値から約2円幅の上昇となった。
◆ADP雇用者数は予想ほど改善せず NY序盤にかけて発表された7月の米ADP雇用者数は37.1万人減と前回の47.3万人減から改善したものの、市場予想の35万人減ほどは改善しなかった。
発表後もリスク回避の動きがみられ、ユーロドルは1.44割れへと反落、ドル円も一時95円近辺まで下げたが、ロンドン市場での流れを戻すまでには至らず。
ポンドドルは1.70近辺と高値水準を維持した。

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