スポンサーリンク |
【ロンドン市場】株式にらみで上下動、序盤の円高から円安優勢に
- 記事詳細
-
29日のロンドン市場、前半の取引は株式市場の動向が鍵を握った。
序盤は、アジア株、特に中国上海総合指数が一時7%超の大幅安となったことで米株価指数先物も軟化、リスク回避の反応が強まった。
ドル円は94円近辺、ユーロ円132円台前半、ポンド円154円割れまで下落した。
中国経済の影響が強いとの連想で、豪ドル円も76円台後半へと売り込まれた。
しかし、欧州株は寄り付き時は売られたものの、次第に買いが優勢となり、プラス圏での堅調な取引が続いた。
上海総合指数が5%安と、下げ渋って引けたことに安堵した面もあった。
為替市場は円売り方向へと転じ、ドル円は一時95円台乗せ、ユーロ円134円台前半、ポンド円155円台後半へと反発した。
豪ドル円も78円近辺へと戻す往来相場だった。
ただ、クロス円の上昇はドル円に連動した面が強かった。
ドルはその他主要通貨に対して堅調推移となり、序盤の下げは戻しきれなかった。
ユーロドルは1.41台前半、ポンドドルは1.63台後半、豪ドル/ドルは0.82近辺で揉み合った。
◆6月の英モーゲージ承認件数が予想より増加 6月の英モーゲージ承認件数は4.76万件と前回の4.42万件および予想4.7万件を上回った。
一方、6月の住宅証券融資残高はネットで前月並みの3億ポンドに留まり、市場の6億ポンドの予想を下回った。
また、消費者信用残高は1億ポンドに留まり、5月の2億ポンドを下回った。
承認件数の増加により英住宅市場の回復への期待が高まったが、発表直後のポンドの反応はみられず。
ポンドドルは1.63台後半、ポンド円は154円台半ばで揉み合い。
ユーロポンドはロンドン序盤に0.82台前半から半ばへと買いが先行していたが、発表後は一服した。
◆スイス中銀理事、為替介入に言及 ジョーダン・スイス中銀理事は現地紙で、為替介入はこれまでのところ有効に機能、今後も必要に応じてユーロに対するスイスフランの上昇と戦う、と述べた。
ユーロスイスはこの発言を受けて1.5220レベルから1.5250レベルへと上昇した。
ドルスイスは1.0740レベルから1.0780レベルへと急伸し、その他主要通貨にもドル買いの動きを波及させた。
同理事のその他の発言は、海外経済の安定化がスイス経済に迅速に波及する兆候、2010年には少しずつ経済が回復へ、など景気回復には前向きな内容だったが、他の先進国と比べるとやや控えめな表現だった。

スポンサーリンク |