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【東京市場】豪ドル急伸、豪中銀総裁の発言で
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28日の東京市場は豪ドルが値動きをけん引した。
昼過ぎ、スティーブンス豪中銀総裁が豪経済に強気な見方を示すと豪ドルが急伸。
豪ドル円は77円台後半から78円台後半、豪ドル/ドルは0.8200付近から0.8300付近まで買われた。
総裁の発言前は日経平均が10営業日ぶりに反落したことで円買いが優勢だった。
午前の取引でドル円は95円台前半から94円台後半、ユーロ円は135円台半ばから135円付近まで下落した。
ただ、発言後は豪ドル円の上昇が波及し、クロス円を中心に円安が進んだ。
豪ドル円の上昇局面でドル円は95円台前半、ユーロ円は135円台後半まで反発した。
◆スティーブンス豪中銀総裁の発言要旨 スティーブンス豪中銀総裁の発言要旨は以下の通り。
・豪経済、下方リスクを相殺するほどの上方リスクが「容易に」想像できる ・豪経済、落ち込みは戦後最悪のものではないようだ ・(短期的な)本当の試練、ローン金利低下が住宅建設に結びつくかどうか ※上方リスクが「容易に」想像できるとしたことが豪ドル買いの主因 ◆6月のNZ貿易収支、特殊要因で赤字転落 早朝発表された6月のNZ貿易収支は4.17億NZドルの赤字だった。
市場では9.07億NZドルの黒字が見込まれていた。
発表直後はNZドル売りが優勢となったが、NZドルはその直後に切り返すなど反応は一時的だった。
貿易収支の詳細をみると、輸出が2ヶ月ぶりに減少する一方、輸入が2ヶ月ぶりに増加している。
輸入は格安航空会社ジェットスターによる航空機購入(5.71億NZドル相当)による押し上げ効果が大きかった。
航空機購入を除くと貿易収支は5ヶ月連続で黒字。
今回の数字は額面通り受け止めないほうが無難のようだ。
◆民主党、外貨準備運用で柔軟姿勢 きょうは豪中銀総裁の発言とほぼ同じタイミングで民主党・岡田幹事長の発言が伝わっている。
岡田氏はロイター通信とのインタビューで外貨準備の運用方針は政権スタート後に議論すると述べた。
岡田氏は27日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで次の内閣で財務相ポストにある中川正春氏が提唱した外貨準備の運用多様化は民主党の公式方針ではないとも述べている。
市場では民主党政権=外貨準備分散で円買いとの見方が出ており、発言はこの見方をけん制する形となっている。

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