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【東京市場】調整主導、円が買戻される
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24日の東京市場は、前日の円安の動きに調整が入った。
ドル円は、早朝に6月7日以来となる95円台から取引が始まったが、株式市場の堅調にもかかわらず上値が重くなった。
昼過ぎには94.60レベルまで軟化した。
円が買い戻された材料としては、NY市場取引終了後に発表された米マイクロソフト決算が予想を下回ったことが挙げられる。
日経平均やアジア株が堅調推移したものの、米ダウ平均先物は下落した。
さらに、輸出企業のドル売り・円買い予約も上値を押さえた。
輸出企業にとっては95円を採算レートとする会社が多いことが指摘された。
また、昨日から話題になった本日の大量の新規投信設定は各社合計で数百億円規模に留まったと観測され、円の買い戻しを誘った面もあった。
ただ、午後に入ると円買いは一服してドル円は94円台後半で底堅く推移した。
◆クロス円、調整売り先行 クロス円もドル円と同様の値動きを示した。
ユーロ円は134円台後後半から取引を始めたが、午前中に134円割れまで売り戻され、前日海外市場の動きを消した。
ただ、午後には134円台半ばに戻した。
ポンド円も157円台から156円近辺へと下落したあとは156円台半ばへと戻した。
豪ドル円は77円台前半を中心に振幅、NZドル円は62円挟み、カナダ円は86円台後半での推移だった。
いずれも買戻しの動きは限定的で調整色が強かった。
一方、ドル相場は動意薄だった。
クロス円の動きはほぼドル円に同調し、ユーロドルは1.41台後半、ポンドドルは1.65挟みでの小動きに留まった。
◆投信の販売額、数百億円程度に 本日は16本の新規投信の設定があり、前日から市場関係者の関心が強まった。
ただ、本日発表されている設定額情報を集めてみると合計で数百億円単位に留まりそうだ。
新興国通貨人気を反映して大量の投信が販売されたが、最も設定額が多かったのはUBS世界公共インフラ債券投信(通貨選択型)のブラジルレアルコース(毎月分配型)で、設定上限額1200億円に対して162億7044万円が設定された。
その他は数億円単位と低調だった。
昨日のマーケットでは大量の投信設定への思惑から円売りが進行した面が指摘されたが、実際のフローはあまり大きくなさそうだ。
ただ、本日の海外市場でカバー取引が行われるとの思惑も残っていた。

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