スポンサーリンク |
【NY市場】前半は円安、後半は調整へ
- 記事詳細
-
22日のNY市場は前半、円安に振れたものの、全体として値動きは限られた。
ウェルズファーゴ、モルガンスタンレーなど米大手金融機関の決算発表直後は、ドル円、クロス円が下落したが、ダウ平均が取引開始直後に下げ渋ると円安方向に反転した。
前半の取引でドル円は93円台前半から93円台後半、ユーロ円は132円台前半から133円台半ば、ポンド円は152円台後半から154円台半ば、豪ドル円は75円台半ばから77円付近まで買われた。
後半に差し掛かると利益確定売りで米国株が軟化し、円売りは頭打ちとなった。
ドル円は93円台半ば、ユーロ円は132円台後半、ポンド円は154円付近まで調整している。
◆米金融決算、利益確定売りの口実に きょうも米大手金融機関の決算発表が相次いだ。
市場が関心を寄せたのはウェルズファーゴとモルガンスタンレーの2社。
ウェルズファーゴは第2四半期の決算で過去最高益(四半期ベース)を計上したが、景気悪化に伴い不良資産が急増したことが嫌気され、株価は3.5%安。
モルガン・スタンレーは第2四半期の決算で市場予想を上回る損失を計上。
同社が発表した継続事業ベースの損益は1億5900万ドルの赤字だった。
米政府から供与された公的資金の返済が業績を圧迫した。
株価は0.1%安とほぼ変わらず。
きょうはダウ平均が34ドル安と8営業日ぶりに反落した。
大手金融機関の業績不安が利益確定売りの口実とされたようだ。
◆議会証言2日目はサプライズ無し きょうは米上院(前日は米下院)でバーナンキFRB議長の議会証言が実施された。
冒頭の証言は下院と同じ内容。
質疑応答もサプライズは無く、マーケットの反応は乏しかった。
2日間に渡る議会証言は金融引き締めの条件として雇用情勢の改善を掲げるなどハト派的だった。
議長は商業用不動産市場を注視していく姿勢を示している。
商業用不動産市場のファンダメンタルズが脆弱になりつつあるとし、経済にとって新たな火種になる可能性を示唆していた。
景気の急激な悪化は落ち着きを見せているが、克服すべき課題は山積しているようだ。

スポンサーリンク |