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【ロンドン市場】ポンド主導の相場、ポンド売り先行もMPC議事録で反発
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22日ロンドン市場は、ポンド相場が主導する展開だった。
序盤はポンド売りが先行、米証券会社が英銀大手が資本不足に陥る可能性を指摘したことが材料視された。
また、英MPC議事録を控えて資産買取枠についての思惑もあった。
ロンドン早朝からポンドが売られ、ポンドドルは1.64近辺から1.63近辺まで、ポンド円は153円台後半から152円台前半まで売られた。
欧州株や米株価指数先物が軟調推移だったことで、円高圧力もみられ、ポンド円に追随してユーロ円も133円近辺から132円台前半まで下げた。
ドル円はしばらく93円台後半で揉みあっていたが、クロス円の下げに押されて一時93.20近辺へと下落し、東京市場の安値を下回った。
米証券大手モルガン・スタンレーはグローバルに株式市場の売り推奨と報じられたことが株式市場を圧迫したとの見方があった。
注目の英MPC議事録では9対0の全会一致で政策金利および資産買取額の据え置きが決定されたと発表、ポンドの買い戻しが強まった。
ポンドドルは1.63台後半、ポンド円は153円台前半まで反発した。
この動きがきっかけとなり、ドル円も93円台半ばへと戻した。
ユーロポンドは0.86台後半での往来相場だった。
欧州株が下げ渋る動きとなったことも円高圧力を軽減した。
取引中盤にかけては揉み合い商状が続いた。
米株先物が戻り切らずにマイナス圏推移を続けたことで、ドル円・クロス円の上昇は限定され、東京市場に比べて円高水準での取引が続いた。
注目度は高くなかったが、バンク・オブ・NYメロンの決算が予想を下回るなど米銀行の業績回復が弱かったことや、原油先物が64ドル台と東京市場から水準を下げたことも、心理的に重石となった。
ただ、ポンドだけは反発力が強く、ポンドドル1.64台前半、ポンド円153円台半ばなど序盤の下げを消した。
ポンド主導の相場展開だった。
◆英MPC議事録、全会一致で金利および買取額の据え置きを決定 英MPC議事録が公表され、9対0で政策金利据え置きおよび資産買取額の据え置きが決定された。
また、第2四半期GDPの落ち込みは予想ほどではない、中心議題は資産買取規模だった、8月インフレ報告で資産買取規模を再検討する、短期的なインフレ見通しは予想より高め、などと述べられた。
市場は、資産買取額の増額や総額の拡大の議論を期待する向きもあったことから、ポンドの買い戻しの反応が強まった。
GDPについての言及が好感された面も指摘された。
英第2四半期GDP速報値は7月24日に発表される。

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