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【NY市場】円買い優勢、CITが資金繰り不安
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21日のNY市場は円買いが優勢だった。
商業金融大手CITを巡る不安が再燃したことやバーナンキFRB議長が景気に慎重な見方を示し、ダウ平均が一時下げに転じたことが投資家のリスク懸念を強め、円買いの手掛かりとされた。
午前の取引でドル円は94円台前半から93円台前半、ユーロ円は134円台半ばから132円台半ばまで下げた。
ただ、午後に入ると企業業績の回復期待でダウ平均はプラス圏に持ち直し、円買いは一服している。
取引終盤、ドル円は93円台後半、ユーロ円は133円台前半まで買い戻しが進んでいる。
◆バーナンキFRB議長、金融緩和の長期化を示唆 きょう伝わったバーナンキFRB議長の半期議会証言(※)はハト派寄りだった。
議長は冒頭証言で米経済は安定化に向けた暫定的な兆候があるとし、長期間に渡って緩和的な金融政策が適切であるとの見方を示した。
金融引き締めに転じる具体的なタイミングについては明らかにしなかったが、労働市場の改善、景気の回復、インフレを抑制している圧力が消えた場合を条件として挙げている。
※旧ハンフリー・ホーキンス法に基づく議会証言、半期に一度実施される。
◆CIT、資金繰り不安で急落 きょうは商業金融大手CITの資金繰り不安が話題となった。
同社は現在の手元資金は8月17日に期限を迎える社債償還(10億ドル)には不十分との見方を示している。
前日には主要債権者から30億ドル規模の資金支援を得ることで合意したと発表したばかり。
市場では資金繰り悪化でCITが破産法申請に追い込まれるとの見方が再浮上している。
CITは第2四半期の決算で15億ドルを上回る損失計上を見込んでいる。
決算発表は23日の通常取引開始前(日本時間23日夜)に予定されている。

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