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【NY市場】後半から円安、悲観論者の軌道修正が話題に
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16日のNY市場は後半から円安方向に振れた。
NY大のルービニ教授が米国のリセッション終了に言及したことで景気悲観論が後退。
米国株が揉み合いを脱し、買い優勢に転じたことでリスク選好の動きが広がった。
ドル円、クロス円は当初、地区連銀調べの景況感悪化に反応する形で下落したが、午後に入ると米国株が騰勢を強めたことで上昇傾向へと転じている。
ドル円は93円台前半から93円台後半、ユーロ円は131円台後半から132円台後半まで切り返した。
◆フィラ連銀景況感の悪化、一時的な円高要因に 早朝発表されたフィラデルフィア連銀景況指数は-7.5と、2ヶ月ぶりに悪化した。
市場では元々前回(-2.2)を下回る水準(-4.5)が見込まれていたが、実際はこれを更に下回る結果だった。
発表後は景気悲観論が強まり、リスク回避的な円買いが先行。
午前の取引でドル円は93円台前半、ユーロ円は131円台後半、豪ドル円は74円台後半まで下押しした。
◆ルービニ教授が軌道修正、悲観論の見直し続く このところ、米経済に厳しい見方をしてきた有識者から悲観論を見直す発言が相次いでいる。
13日には銀行セクターの有力アナリストとして知られるホイットニー氏がゴールドマン・サックスの投資判断を引き上げ、金融株の上昇余地に言及した。
きょうは金融危機を予測した人物として知られるNY大のルービニ教授の発言が伝わっている。
同教授は最悪の事態は過ぎつつあるとし、年末までにリセッションが終了する可能性があると指摘した。
また、米国は年末までに2000-2500億ドル相当の追加景気刺激策が必要とも述べている。
景気の先行き不透明感は強いが、悲観論者の間でも最悪期は過ぎたとの見方が浸透しつつあるようだ。

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