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【東京市場】調整色強まる、中国GDP・NZ格下げ・米CITなど
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16日の東京市場は全般に円安の調整が強まり、ドル円・クロス円が反落した。
序盤は前日のNY株式市場が大幅高となったことや中国GDPへの強気の見方が広がり円安の動きがみられた。
日経平均が200円高水準へと上昇したことも支援材料となった。
ドル円は94.45レベルと前日海外市場の高値水準に並んだ。
ユーロ円は133円台乗せ、ポンド円は155円台前半へと上昇した。
利益確定の動きや輸出の予約などに押されて前日高値水準までは届かなかった。
中国の第2四半期GDPについて中国紙が関係筋情報として前年比7.9%増との報道が流れていた。
市場は半信半疑だったが東京時間11時の正式発表でも同様の結果となった。
昼にかけてはイベント終了による調整の動きが強まった。
中国GDPについては8%超の思惑もありやや失望感を誘った面も指摘された。
早朝から報じられていた米金融サービスCITの破綻の観測も調整の材料として注目された。
さらに、米格付け会社フィッチがニュージーランドの長期格付け見通しを引き下げたことで、一気にNZドル売りが強まり、クロス円全般に売りが波及した。
午後の株式市場では日経平均が上げ幅を縮小、円買い圧力が強まった。
ドル円は午前中にサポートしていた94円を割り込んで93.70台へ、ユーロ円132円近辺、ポンド円153円台後半へと反落し、海外市場での上昇を消す動きが相次いだ。
ユーロドルなどドル相場は、クロス円の下落に伴ってドル買いが先行した。
ユーロドルは1.14近辺から1.40台後半へ、ポンドドルは1.64台前半から1.63台後半へと軟化した。
NZドル/ドルの急落がドル買いを助長した面も指摘された。
ただ、アジア株は全般に堅調推移を続けた。
中国のGDPが前回から大きく伸びたことや、前日のNY株式がインテルの業績見通し改善で堅調だったことを、前向きに評価するムードも強かった。
東京市場は前日の円安・ドル安の調整局面となったようだ。
◆フィッチ、NZの長期格付け見通しをネガティブへ引き下げ 米格付け会社フィッチが、NZの長期格付け見通しをネガティブへ引き下げ、と報じられたことで、NZドルが急落した。
報道と同時にNZドル/ドルは0.6460レベルから一気に0.6405レベルへと下落、NZドル円は60.80レベルから60.20レベルへと売り込まれた。
その後NZドル/ドルは0.64割れ、NZドル円は60円割れまで下押し。
その他の通貨にもリスク回避の動きが波及する材料となった。
◆豪中銀、6月のドル売りが1995年以来最大に 豪中銀は6月にネットベースで19億4000万豪ドルを為替市場で売却したと公表。
1998年以来過去最大の規模だった。
5月は14億豪ドルの売却だった。
同中銀は、介入ではなく外貨準備の管理と位置づけているが、市場関係者の間では実質的な介入ではないか、との意見もあった。
この報道をうけた豪ドル売りは目立っていないが、市場全般に昨日からのドル売り・円売りの調整が入っており、豪ドルも軟調に推移した。
豪ドル円は74円台後半、豪ドル/ドルは0.79台後半へと下落した。

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