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【東京市場】円安水準で推移、ドル円93円台
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14日の東京市場は、ドル円が93円台に乗せるなど円安水準での取引が続いた。
前日NY市場に続いてアジアの各株式市場が堅調推移となり、リスク許容度が高まったことが背景。
ドル円は早朝から93円台に乗せての推移。
前日のNY株式市場が金融株主導で上昇したことから日経平均やアジア株の上昇が期待された。
豪株式市場が堅調に始まり、東京市場でも日経平均が9200円台を回復した。
為替市場では、前日NY市場での円売りの流れを受けてクロス円主導で上昇。
ユーロ円は130円台前半、ポンド円は151円台半ばまで買われた。
ポンドにとっては早朝に発表されたRICS住宅価格やBRC既存店小売売上が強い結果だったことも好材料だった。
オセアニア通貨も当局者からの経済見通しが強気だったことが支援した。
豪ドル円は73円台乗せ、NZドル円も59円台乗せとなった。
仲値公示前後からは調整の動きが見られる場面があった。
ドル円は92.80レベル、ユーロ円129円台後半、ポンド円150円台後半へと反落した。
ただ、株式市場は引き続き強く、日経平均は200円高と前場の高値水準で前引けを迎えた。
香港株も2%超上昇から始まるなど株式市場の動きが支えとなり、円買いの動きも限定的だった。
豪NAB企業景況感が大きく改善したこともリスク選好の動きには好材料だったようだ。
午後は、再び日経平均が上昇、ザラ場の高値9284.38まで上昇した。
円安の動きが再び強まり、ドル円は93.30近辺へと高値を更新。
ユーロ円130円台前半、ポンド円151円台半ばへと上昇した。
都議選での自民の大敗の責任を取って、古賀選挙対策委員長や尾辻参院議員会長が辞意を表明したが、リスク回避的な反応は見られなかった。
◆英RICS住宅価格指数が改善、07年9月以来の水準 6月の英RICS住宅価格指数が-18.1と発表された。
市場予想の-40.0を大幅に上回り2007年9月以来の高水準となった。
住宅価格期待指数は、07年5月以来のプラスになった。
ただ、雇用情勢がなかなか好転しないことや、先月は住宅ローン固定金利が上昇したことなど、不安材料もある。
また、同時刻には6月の英BRC既存店売上も発表され前年比+1.4%だった。
5月の-0.8%から改善した。
総合売上は前年比+3.2%だった。
ユーロポンドが一時0.86台を割り込み、前日からの安値を伸ばす場面があった。
◆豪企業景況感が大幅改善、9ヶ月ぶりの高水準に 6月のNAB企業景況感が-2と発表され、前回の-14から大幅に改善、9ヶ月ぶりの水準となった。
同企業信頼感も4と発表されて前回の-2から改善、07年12月以来のプラスを記録した。
朝方報じられたスワン豪財務相の景気回復への自信を裏付ける結果となった。
朝方、スワン豪財務相は講演で、豪経済は他の先進国よりも良好、アジア地域の商品需要は強い、豪政府は鉱業に関する国家の利益を守る必要、などと述べていた。
◆NZ中銀総裁、NZ経済は輸出相手国よりも景気回復が早い見込み ボラードNZ中銀総裁は講演で、景気回復の兆候がある、NZ経済は輸出相手国よりも景気回復が早い見込み、と述べて同国経済への自信を示していた。
一方、今後数年間にわたってNZドルは持続的に弱くなる必要、輸出促進のため企業は設備投資を、と述べてNZドル安が景気回復の前提条件となる点を強調していた。

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