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【東京市場】ドル円・クロス円軟調、株式市場にらんだ動き
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週明け13日の東京市場は、円相場主導の展開で、株式市場をにらんでの上下動となった。
序盤は前週末の海外市場で円高の動きが強まった反動で、円売りが先行した。
ドル円は92円台前半から仲値にかけて92.95レベルまで上昇した。
クロス円も同様に買われ、ユーロ円は128円台後半から129円台後半へ、ポンド円は149円台後半から150円台後半へと上昇した。
週末の都議選で自民党が大敗した影響はあまり見られなかった。
日経平均は一時9300円台前半へと買われた。
しかし、仲値公示を境にして、日経平均が軟調に転じた。
香港株などアジア株式市場が全面安で始まったことが重石となった。
また、昼過ぎには麻生首相が解散の意向を示し、総選挙の投票日を8月30日にするとの報道が伝わった。
この報道の後、株式市場が次第に下げ幅を拡大し、日経平均は9100円割れ水準へと大きく値を下げた。
ドル円は92円台前半、ユーロ円128円台半ば、ポンド円148円台後半など取引序盤の上昇を消す水準へと反落した。
ドル相場も序盤はややドル売り先行だったが、午後にかけてはドル買いの動きが強まった。
ユーロドルは1.39台後半から前半へ、ポンドドルは1.62近辺から1.61近辺へと下値を広げた。
結局、株式市場の軟化を背景にリスク回避的な動きが再燃した。
◆NZ小売売上高好調も、リスク回避に押される 東京早朝に発表された5月のNZ小売売上高指数は前月比+0.8%、除く自動車・前月比+1.6%と事前予想および前回値を大きく上回った。
NZドル/ドルは0.6270レベルから0.63近辺まで買われた。
NZドル円も58円近辺から一時58.25レベルまで買われた。
ただ、いずれも前週末のNY市場での戻り高値水準で上値を押さえられて上昇力は限定的だった。
その後は、株式動向をにらんでその他主要通貨と同様に円高・ドル高圧力に押された。
NZドル/ドルは0.62台前半、NZドル円は57円台後半へと押し戻された。
NZの農業従事者を対象とした景況感調査が一段と悪化したことも売り材料となった模様。
◆ポンド安、週末の英紙報道が売り材料に 東京市場午前の取引、ポンドドルは1.62挟みでの揉み合いから始まったが、午後からは売りが優勢になり、1.61近辺へと安値を広げる動きになった。
ユーロポンドも0.86近辺から0.8640レベルまで上昇した。
週末の英各紙が英銀行の業績悪化や英政府の厳しい台所状況を以下のように報じていた。
英ロイズは最高130億ポンドの損失を公表する可能性(サンデー・タイム紙)、英ロイズはアイルランドでリテール部門を閉鎖する公算(トリビューン紙)、英国は2010年に景気刺激策実施する余裕なしーIMF(テレグラフ紙)、英財務相は、次期総選挙前に公共投資削減を公表へ(テレグラフ紙)など。
この後のロンドン市場での反応も注意したい。

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