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【ロンドン市場】前日の調整が中心、英中銀は政策金利・資産買取額と ...
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9日のロンドン市場は、昨日の円高・ドル高のリスク回避の動きに対する反動が中心だった。
東京市場からドル円・クロス円が買い戻された流れを受けてロンドン序盤は円売り・ドル売りから始まった。
欧州株や米株価指数先物がプラス圏推移となったことや原油市況が反発したことでリスク回避色が薄れた。
ただ、中盤からはドル円の売りが強まったことで、クロス円の上昇は一服、序盤の上げ幅を消した。
その中で、英中銀が政策金利および資産買取額の規模をともに据え置きと発表した。
市場では資産買取額の拡大の観測が広がっていたことから、ポンドが各主要通貨に対して急伸した。
その他の主要通貨の動きはまちまちだったが、欧州通貨はドルに対して堅調推移、円も底堅くなった。
一方、豪ドルやNZドルは、水準自体は東京市場より高値を維持したが、序盤の上げを消し、やや上昇力に欠ける動きだった。
G8関連の報道も相次いだが、中国高官の準備通貨への言及がドル安の反応をみせたほかは、為替市場への影響は軽微だった。
◆英中銀は政策金利・資産買取額ともに据え置き 英中銀は政策金利を市場予想通り0.5%に据え置いた。
資産買取プログラムの規模も1250億ポンドに据え置かれた。
市場では先週末の英紙に1500億ポンドの枠上限まで買い取り額を拡大するとの見通しに影響されていため、据え置きにサプライズしてポンド買いが一気に強まった。
ポンドドルは1.62台後半へと高値を伸ばし、東京安値から200ポイント超の上昇となった。
ユーロポンドも0.86台を割り込みきょうの安値を更新、ポンド円も一時121円台前半と東京安値から約3円高へと上昇した。
欧州株や米株先物が堅調だったことで、クロス円サイドからの買い圧力も支援材料だった。
◆ドル円、93円台半ばまで反発も93円割れへと押し戻される ドル円は神経質な往来相場となった。
東京序盤に92円台前半まで下げたあとは前日の反動高で93円台を回復した。
ロンドン序盤は93円がサポートされて93.60近辺へと高値を伸ばした。
欧州株などが堅調推移となったことも円安に作用した。
しかし、上値も重く93円割れから短期筋のストップ注文に92円台後半へと下押しする神経質な動きだった。
◆中国高官、G8で準備通貨システムをより多様化すべきと述べる G8会合が開催中で声明案など様々な報道があったが、おおむね反応薄だった。
ただ、中国高官が、準備通貨システムをより多様化すべき、と述べたことに市場はドル売りの反応をみせた。
リスク回避の反動でロンドン序盤から円売り・ドル売りの動きがみられたが、この発言でユーロドルは1.39手前まで高値を伸ばした。
ポンドドルも再び1.62台後半へと上昇して、英中銀発表後の高値水準に並んだ。
G8声明に為替問題が織り込まれる可能性は低いとの見方も微妙な情勢になっている。

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