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【ロンドン市場】株価にらみ振幅、ユーロ円132円台から133円台へ
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7日のロンドン市場は、各通貨とも株式市場をにらんでの振幅相場だった。
ロンドン早朝、米株価指数先物の軟化をきっかけに円高・ドル高の動きが強まった。
ドル円は95円台半ばでの揉み合いから95円近辺へと下げた。
クロス円も一気に売られ、ユーロ円は133円台前半から132円台前半へ、ポンド円は155円台半ばから154円割れへと下落した。
欧州株も寄り付き高の後はすぐに軟調に転じた。
5月の英鉱工業生産および製造業生産高が予想を下回る伸びだったことからポンド売りが先行し、ポンドドルは1.6150割れと東京午後の水準から約150ポイント安まで下げた。
ポンド円も153円台前半へと一段安となった。
しかし、欧州株がマイナス圏からプラス圏へと切り返したことで、円高ムードはいったん終了。
ドル円は95円割れ水準から95円台前半へ戻した。
5月のドイツ製造業受注が予想以上の伸びを示したことから、ユーロ主導で買い戻され、ユーロドルは1.39近辺から1.40近辺まで、ユーロ円は132円台半ばから133円台前半まで反発、東京午後の水準を回復した。
一方、ポンドの戻りは限定的で、ポンドドルは1.62台前半に戻したあと1.62割れへと反落、ポンド円は154円台後半から前半へと押し戻された。
G8を控えて関係国の高官発言が相次いだが反応薄。
NY市場序盤にかけては、円安・ドル安方向へとポジション調整の動きが強まり、ユーロドルは1.40台半ば、ユーロ円は133円台後半へと高値を更新。
対ユーロでは依然軟調なポンドも、ポンドドル1.62台半ば、ポンド円154円台後半まで戻した。
短期的な回転取引が中心だった模様。
◆G8関連、欧州と新興国で意見に隔たり 8日から10日にかけてイタリアで開催されるG8に先立って、関係各国の発言が相次いだ。
欧州勢は独仏の政府筋が、G8で特定の為替についての協議は予想せず、G8は為替についての討議の場として相応しくない、など為替問題は主要議題とはならない見通しを述べた。
一方、新興国側は、ロシア政府筋が、ロシアにはドルの価値を弱めるような計画は無い、としたものの、ロシアと中国はG8にて新たな準備通貨の段階的な発展の必要性を強調する見込み、と述べた。
また、ブラジル大統領も、米ドルは今後数十年にわたり重要な通貨、としながらも、世界が1つの通貨に依然することを懸念、などとして長期的にはドルに代替する通貨を模索する必要と強調した。

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