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【NY市場】方向性欠く、円安・ドル安は一時的
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1日のNY市場は大きな方向性に欠けた。
米国株の上昇で円安、中国の新準備通貨構想でドル安に振れる場面もあったが、明日発表される雇用統計を見極めたいとの見方も強く、円安・ドル安は一時的だった。
ドル円は96円台前半から96円台後半、ユーロドルは1.41台前半から1.4200付近で振幅した。
ダウ平均は朝方、景気回復期待で130ドルを超える上げ幅を記録したが、午後に入ると利益確定の売りに押され、57ドル高で取引を終えている。
◆中国の新準備通貨構想、冷めた見方も NY市場では関係筋の話として中国がG8で新準備通貨の議論を求めるとのニュースが伝わった。
報道直後の反応はドル売り。
ドルの基軸通貨としての地位が揺らぐとの見方が浮上し、ユーロドルは1.41台前半から1.4200付近まで上昇、ドル円は96円台半ばから96円台前半まで下落した。
ただ、新準備通貨構想を背景としたドル売りは持続しなかった。
NY市場終盤にはユーロドルが1.41台半ばまで反落、ドル円は96円台半ばまで反発している。
市場では新準備通貨構想がG8で取り上げられる可能性は低いと、冷めた見方も出ていた。
今のところ、ドルに変わる基軸通貨は見当たらないとの見方が根強い。
◆景況感改善、生産は景気判断の分岐点上回る きょう発表された6月のISM製造業景気指数は44.8と6ヶ月連続で改善し、市場予想の44.8とほぼ一致した。
構成項目では生産指数が景気判断の分岐点を上回ったほか、雇用指数が2ヶ月ぶりの改善を示している。
発表後の株式市場では景気回復期待が膨らみ、ダウ平均が一時130ドルの上げ幅を記録した。
この間、ドル円は96円台前半から96円台後半、ユーロ円は136円台半ばから136円台後半まで買われ、やや円安方向に振れた。

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