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【東京市場】 海外市場の流れ受け、円高・ドル高進行
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8日東京市場は前日の海外市場の流れを受けて、円買いが強まった。
さらに、ドル円を除く主要通貨でのドル買いも進行した。
7日海外市場では弱い欧州経済指標を受けてユーロが売られ、 ユーロドルやユーロ円の売りが強まった。
さらに、米株式が軟調に推移したことからリスク回避的な 動きが強まり、円相場が全面高となった。
東京市場では序盤はNZドルや豪ドルが主役だったが、 日経平均やアジア株が軟調に推移したことで円買いが強まった。
海外市場に流れを受けて、一段とユーロ売りの勢いも増した。
午後に入るとロンドン市場での英欧政策金利を控えて模様眺めになった。
◆ユーロドル、2ヵ月ぶり1.53割れ ユーロドルは早朝の1.54近辺の揉み合いから次第に頭が重くなり、 東京市場が本格的に始まる9時台には1.5350近辺へと値を下げた。
1.5330レベルおよび1.5300レベルを割れるとストップ注文が執行され、 下げが加速、一時1.5285レベルまで下落した。
1.52台での取引は3月11日以来、約2ヶ月ぶりのユーロ安ドル高水準となる。
本日ロンドン市場でのECB政策金利発表およびトリシェ総裁会見を控え、 ユーロに対する注目度が一段と高まっていた。
◆円買い強まる、ユーロ円160円割れ 円買いの動きが強まり、ユーロ円は160円を割り込んだ。
一時159.70台と4月15日以来の159円台で取引された。
ドル円は104.50割れで下げが加速し、一時104.20レベルまで売られた。
日経平均、前場の取引は123.54円安で引けた。
上海総合指数も1%超の大幅下げと、株式市場の不調が 為替市場にリスク回避の動きを強めた形だ。
◆強い豪雇用者数の伸びも、豪ドルは振幅 4月の豪州雇用統計は雇用者数の伸びが2.54万人と予想および前回を上回った。
一方、失業率は4.2%と前回から0.1%ポイント悪化した。
豪ドルは雇用者数の伸びに反応して買われ、豪ドル/ドルは0.83台後半から 0.94台前半へ、豪ドル円は98円台前半から98円台後半へと上昇した。
しかし、アジア株軟調などによるリスク回避的な円買い圧力に、 豪ドル円は98円手前へと押し戻された。
豪ドル/ドルは神経質な振幅をみせ、0.94近辺で落ち着いた。
対NZドルでは1.20台半ばから1.21台後半へと大幅上昇後、高止まりした。
◆NZ失業率の悪化で、NZドル売り強まる 東京時間7:45、ニュージーランドの第1四半期失業率が3.6%と発表された。
事前予想は3.5%、前回は3.4%だった。
さらに、就業者数が前期比-1.3%とマイナスに転じたことが 注目されてNZドル売りが強まった。
NZドル/ドルは0.7820近辺から0.7710近辺へと急落、 NZドル円は81円台後半から80円台半ばへと下落した。
昨日のボラード中銀総裁の発言での景気減速懸念が確認された形だ。

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