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コーン価格上昇に圧迫される米国のエタノール産業
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4月下旬から5月半ばにかけて米国の主要コーン生産地である米国中西部では土壌水分が過剰な状態となり、作付が例年よりも大幅に遅れていました。
これに加え、現地5月12日には米国農務省が09〜10年度の米国期末在庫率は9.1%と再び一桁台に落ち込む(その後発表された6月10日付けの予測では8.7%へ下方修正)、との強気な需給見通しを発表しました。
このような要因が手掛かりとなって、シカゴ市場ではコーン価格が5月上旬から6月にかけて上昇し、6月2日には約8ヶ月ぶりの高値となる450セントに達しています。
このようなコーン価格の上昇は、コーン生産者にとっては好ましいもので、コーン生産に対する意欲を高める要因となります。
しかしながら、その一方でコーンを加工して商品を生産している側にとって、価格上昇分を転換できなければ、コスト高により利益が圧迫されることを意味しています。

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