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【NY市場】ドル安進行、FOMC控えて思惑も
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23日のNY市場はユーロドルなど欧州通貨が主導する形でドル安が進行した。
序盤は円相場の値動きが中心で、株式市場の値動きに神経質な反応をみせた。
5月の米中古住宅販売件数は477万件と前回の466万件か増加したものの市場予想482万件を下回った。
堅調に始まっていた株式市場は軟調に転じて、円買いの動きがみられた。
ドル円は95円台半ばから95円近辺へ、ユーロ円は134円近辺から133円台前半、ポンド円は156円台から155円割れまで反落してロンドン市場の円安の動きを消す場面があった。
カナダ円は原油が軟調に始まったことで売られ、82円台前半へ、豪ドル円も75円割れまであった。
しかし、ダウ平均など株式市場が下げ渋ると、為替市場は再び円安・ドル安方向に動きだした。
ドル円は一時95円割れと安値更新した後は95円台前半へと戻した。
大きく動いたのはユーロやポンドで、ユーロドルは1.40台半ばを超えると一時1.41台乗せ、ポンドドルも1.63台後半から一気に1.64台半ばまで上値を追った。
クロス円も反発して、ユーロ円134円台乗せ、ポンド円156円台後半と、ロンドン市場の高値に迫った。
注目された2年債入札は400億ドルに及ぶ大規模な物だったが、好調に終了して利回りは低下した。
その後は明日のFOMCを控えて模様眺めとなり、株式は前日終値近辺で揉み合い、為替市場も円安・ドル安水準のままでの取引が続いた。
ドル円は95円台前半、ユーロドルは1.40台後半、ユーロ円は134円近辺で取引を終えた。
原油が69ドル台に反発したことで、カナダ円も82円台後半へ、豪ドル円は75円台後半へと戻した。
◆FOMC声明を控えてユーロドル上昇、思惑先行の展開に きょうはロンドン市場からユーロドルを中心にドル安の動きが続いた。
ウェーバー独連銀総裁が、現在ECBは政策手段のさらなる追加を必要としていない、と述べたことでユーロ圏の利下げ打ち止め感が広がったうえに、きょうから開催されているFOMCでは、低金利政策の延長や国債購入の増額が話し合われているとの観測が強く、米欧の政策金利動向の強弱感に差があることが注目されていた。
オバマ大統領が失業率は最終的に10%を超えるとの論調を繰り返していることで、米政府の雇用情勢への危機感が感得される。
米国の低金利政策継続へのプレッシャーともとれる。
また、ウェーバー独連銀総裁の発言自体はこれまで繰り返されてきたことで新味に欠けているが、最近のその他のECB高官の発言が、景気回復に対して次第にポジティブに変化している点が留意される点と言えよう。
その意味では、最近の対ポンドでのユーロ高の動きも理解し易い。

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