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【ロンドン市場】ユーロ急伸、PMIには反応薄
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23日のロンドン市場では、ユーロが堅調に推移。
明日のECBによる資金供給オペへの期待感が背景。
米格付け会社ムーディーズが米国債の格下げリスクについて現在は安全としながらも、米政府の債務管理能力への信頼が低下した場合にはあり得るとの見方を示したこともユーロを押し上げた。
ユーロポンドでは、デール英中銀理事が外国投資家からの英国債買い入れについて、弱い為替レートを通じて有益な効果もあるとの発言が、利益確定のユーロ買い・ポンド売りを加速させた。
ユーロが全面高となる中、ユーロ円はクロス円の反発を主導。
ドル円のショートカバーもクロス円をサポートした。
この日発表されたドイツPMIは製造業、非製造業ともに弱かった。
ユーロ圏のPMIは製造業と非製造業で強弱ミックス。
ただ、PMIへの反応は限定的。
◆ユーロ円が円安推移を主導、ドル円にもショートカバー ロンドン序盤、東京市場の流れを引き継ぎ、ドル円は6月1日以来となる95円割れへ下落。
その後、株式市場が小高く推移したことや、ショートカバーから95円台後半まで戻した。
ユーロ円は対主要通貨でユーロが上昇する中、131円台半ばから134円台序盤まで反発した。
ポンド円は154円ちょうど付近まで下落しこの日の安値をつけた後、156円台半ばまで往来。
豪ドル円はクロス円の反発や原油高の下げ渋りにサポートされ、74円台前半から75円台後半まで上昇した。
◆資金供給オペの期待感からユーロ上昇 ユーロドルは1.38台前半から1.40台序盤まで上昇した。
ムーディーズの発表のほか、24日、ECBは景気刺激策の一貫として期間1年の資金供給オペを始めて実施することから、ユーロ高につながった。
1%の固定金利で1年間資金を無制限に借りられるということで、金融機関の需要は強いと予想されており、景気刺激への期待感が強かった。
米系やマクロ系のユーロ買い観測もあった。
ユーロポンドは0.8500水準から0.85台後半まで上昇した。
ポンドドルはユーロ高・ポンド安推移を受けて1.62台序盤まで下落後、ポンド円の反発にサポートされ、1.63台半ばまで戻した。
ドルスイスは、ユーロ高・ドル安に連動し、1.08台後半から1.07台前半へドル安推移。

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