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【NY市場】米株大幅安、ドル高・円高水準での取引続く
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週明けのNY市場は、株安の動きをうけてドル高・円高水準での取引が続いた。
原油の大幅安でカナダドルやオセアニア通貨が値を崩した。
序盤はポジション調整の動きがみられた。
世界銀行の世界経済見通し引き下げが嫌気され、NY株式市場は軟調に始まったものの、すでに東京・ロンドン市場からリスク回避的な動きが継続してきたことで、ドル買い・円買いに巻き戻しが入った。
ユーロドルは1.38台前半から1.39近辺まで反発、ユーロ円も132円台半ばの安値を付けた後は133円台前半へと戻した。
ポンドドルも1.63台後半から1.64台前半へと戻した。
ドル円は95.70レベルときょうの安値をつけたものの動意は薄く95円台後半での一進一退からのスタートとなった。
ただ、ポジション調整一巡後は、株式市場の冴えない展開が続いたことから全般的にはドル買い・円買いが優勢で、クロス円の上値を圧迫した。
ユーロドルは再び1.38台前半へ、ユーロ円は132円台後半に軟化した。
ポンド円は156円台後半まで下落したあとの戻りは157円台半ばまで、その後は上値を押さえられて156円台半ばへと下値を伸ばした。
ポンドドルも1.64台前半から1.63台前半へと下落してきょうの安値をつけた。
また、原油先物が6月上旬以来の66ドル台へと大きく下落したことから、カナダドル売りも目立った。
ドルカナダは1.15ドル台乗せ、カナダ円は83円割れとカナダ安が進行した。
特にユーロ買いカナダ売りが進み、ユーロカナダは1.60台半ばと4月末以来の水準に上伸した。
ドル円は95円台後半の取引が中心で、96円台では上値を押さえられていた。
NY株式市場は序盤の下げから終始上値の重い展開が続き、ダウ平均は引け際に200ドル安となるなど安値引けとなった。
市場の反応は薄かったものの、ホワイトハウスが米失業率は今後数ヶ月以内に10%に達する見込み、と表明したり、フレアティ・カナダ財務相が世界経済はいまだに混迷から抜け出していない、と述べるなど、要人発言には慎重な内容が多かった。
◆オセアニア通貨に売り強まる、豪ドル円は75円台半ばへ NY株式市場が一段安で引けたことで、特にオセアニア通貨に売り圧力が強まった。
豪ドル/ドルは0.7860台、豪ドル円は75.50割れなど本日の安値を更新した。
また、NZドル/ドルは0.63の大台を割り込み0.6285レベルへ、NZドル円も60.30レベルまで下値を広げた。
オセアニア通貨はリスク選好局面で買われ易かっただけに、流れが反転すると売りもきつくなるようだ。
東京市場での高値水準からは豪ドル円、豪ドル/ドルが約200ポイント、NZドル/ドルとNZドル円は約150ポイント安の大幅な下げとなった。
また、原油先物が一時4%安になるなど商品市況が軟調だったことで、資源国通貨としてのイメージも売り材料となっていた。

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