スポンサーリンク |
米5月CPI、59年ぶり大幅低下も一時的=今後は原油高で上昇へ
- 記事詳細
-
【2009年6月20日(土)】 − 先週、米労働省が発表した5月のCPI(消費者物価指数)は、エネルギー価格が前年比27.3%の大幅低下となったことから、全体指数も前年比1.3%低下と、1950年4月以来約59年ぶりの大幅低下となった。
しかし、最近は原油価格が上昇傾向にあるため、エネルギー、特に、ガソリン価格の上昇が今後予想されることから、短期的には、CPIの全体指数は上昇していくと見られている。
一方、価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は、5月はウエートが高い家賃物価の伸びが依然抑制されていることから、前年比1.8%上昇と、低い伸びにとどまっている。
今後のコア指数の見通しについては、米経済のリセッション(景気失速)入りで、原材料価格が需要の減少で低下し、生産者の製・商品価格の値下がりが進んでいるほか、小売業者も消費需要の後退で値下げを余儀なくされていることから、コアインフレ率の伸びは今後も抑制されていくと見られる。

スポンサーリンク |