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【東京市場】オセアニア通貨中心にドル安、リスク選好の動き
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11日の東京市場ではドル安が進展。
米利回りの動向を巡って様々な見方が付される中、アジア株式市場の底堅い動きや、予想ほど悪くなかった豪雇用統計を受けて、ドルが売られた。
日経平均は一時節目の1万円を回復。
東京早朝に発表されNZ中銀の声明で、緩やかな景気回復の見通しが示されたこともNZドル経由でドル売りを誘った。
この日、NZ中銀は政策金利を据え置いた。
中国の貿易統計や都市部固定資産投資も発表されたが、結果は強弱まちまちで、反応は限られた。
日本のGDP2次速報値も手掛かりにならなかった。
◆クロス円、オセアニア通貨を除いてもみ合い ドル円は国内投資家の売り観測があった中、98円台前半から97円台後半までドル安推移。
原油高や株式市場の底堅さはあったものの、円安圧力は限定的。
円相場の値動きが限られる中、クロス円はオセアニア通貨を除いてもみ合い。
ユーロ円は137円台、ポンド円は160円台中盤を中心に方向感無く振幅した。
豪ドル円は豪雇用統計発表後、79円台半ばまで上昇したが、ドル円の軟化を受けて上値が抑えられた。
NZドル円は東京早朝の61円台前半から62円台半ばまで上昇した。
◆豪雇用統計やNZ中銀の景気見通しを好感 豪雇用統計で雇用者数が予想ほど減少しなかったことを受けて、豪ドル/ドルは0.80台序盤から0.81台序盤まで100ポイント程度上昇した。
NZドル/ドルは、NZ中銀金利発表の声明で、緩やかな景気回復見通しが示されたため、0.62台序盤から0.63台後半まで上昇。
NZ政策金利は、利下げ予想も少なくなかったが、据え置きが決定された。
ユーロドルは1.39台後半から1.40台半ばまで、ポンドドルは1.63台半ばから1.64台前半までドル安推移。
対オセアニア通貨でドル安が進んだことが波及したほか、原油高やアジア株式市場の底堅さもあって、リスク選好のドル売りが入った。

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