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【ロンドン市場】アイルランド格下げでユーロ売り加速
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8日前半のロンドン為替市場はユーロの売りが強まった。
先週末の米雇用統計後の流れを引き継ぎ、ドル買い優勢で始まった。
S&Pがアイルランドのソブリン債の格付けを「AA+」から「AA」に格下げしたことが伝わり、見通しもネガティブとしたことから、ユーロ売りが加速、対ドルのみならず、対ポンドでもユーロは下げ幅を拡大する展開となった。
その後、NY時間にかけて、市場が動向を注視している米10年債利回りが下げに転じたことで、ドル買いの動きも一服、ポンドドルなどは序盤の下げを取り戻す動きとなった。
米株先物、欧州株が軟調に推移していることも、ドル買いにブレーキをかけたようだ。
◆クロス円 10日線の上は維持 ユーロ円、ポンド円は、序盤、売りが先行したものの、NY時間にかけて下げ渋る動きとなった。
アイルランドの格下げもあって、ユーロ円の戻りは今ひとつだったものの、ポンド円はロンドン時間序盤の下げをほぼ取り戻す動き。
このリバウンドでユーロ円、ポンド円は10日線の上を維持した格好となっており、上向きトレンドはなお継続といったところ。
◆ユーロドル1.38台は維持 下値にはソブリン系の買いも観測 ユーロドルはアイルランドの格下げもあり、東京時間の1.39台後半から1.3805近辺まで200ポイント近く下落する場面もあった。
この下落で一気に21日線の水準に到達したが、オプション絡みの防戦買いやアジア系の買いも観測され1.38台は維持している。
◆利上げ期待は時期尚早か 米雇用統計を受けて、一部にはFRBの早期利上げ再開との見方も出ているようだ。
ただ、現実的には景気底打ち感が強まっただけで、利上げ再開には程遠い状況。
むしろ、米国債利回りが上昇すれば、FRBはこれを止めに行く方が先とも考えられ、利上げ期待は時期尚早とも思われるが。

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