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【ロンドン市場】政局不安でポンド安、英欧金利は据え置き
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4日のロンドン市場は英国の政局不安を嫌気し、ポンドが急落した。
英欧の金利発表後、ブラウン首相の辞任観測が広がったことが背景。
ポンドドルは1.63台後半から1.61台前半、ポンド円は158円台前半から158円台後半まで急落、ユーロポンドは0.86台前半から0.87台半ばまで急伸した。
僅か10分ほどの出来事だった。
英国では3日、経費乱用問題でスミス内相とブリアーズ地域・地方政府担当相が辞意を表明している。
閣僚辞任は支持率低迷にあえぐブラウン首相にとって大きな打撃になるとの見方が強い。
なお、ブラン首相の報道官は辞任観測をナンセンスと一蹴している。
◆英中銀、金融政策の現状維持を発表 英中銀は4日、政策金利を0.50%で据え置き、資産買い入れプログラムの規模を1250億ポンドで据え置くと発表した。
発表直後は若干ポンド高に振れたが、市場の反応は一時的にとどまった。
金利発表前のポンドは英HBOS住宅価格の上昇を好感し、比較的しっかりした展開だった。
ロンドン時間早朝の取引でポンドドルは1.62台半ばから1.64台前半、ポンド円は156円台前半から158円台半ばまで上昇、ユーロポンドは0.87台前半から0.86台前半まで下落している。
◆ECB 政策金利を1.00%で据え置き ECBは4日、政策金利を1.00%で据え置くと発表した。
発表直後の反応は限定的。
市場では殆どの専門家が据え置きを見込むなど金利据え置きがほぼ確実とみられていた。
金利発表前のユーロはイベントリスクを警戒して上下動を演じている。
当初はユーロドルが1.41台半ばから1.42台半ばまで買われるなどユーロ買い優勢だったが、金利発表が近づくにつれ、ユーロドルは前半の上げを帳消しとしている。
◆ポンド急落、他の通貨ペアにも波及 ポンドが急落を演じた局面では他の通貨ペアも大きな値動きを示した。
ドル相場ではポンドドルの急落が波及し、ユーロドルが1.41台割れを記録。
円相場でもポンド円の下げが波及し、高金利通貨が瞬間的に大きく値を崩した。

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