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【NY市場】ドル安、円安、米住宅指標の改善で
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2日のNY市場では、4月米中古住宅販売成約指数が大幅改善したことでドル安・円安の動きが強まった。
ロンドン市場では欧州株が軟調だったことから円買い優勢だったが、住宅指標の改善で流れが一転した。
小幅安で始まったダウ平均は反転、年初来でプラスに転じる場面があった。
また、ロシアがBRICsの首脳会合でドルに代替する準備通貨を模索しているとの観測をドル安材料と捉える向きもあったようだ。
中盤からはNY株式が伸び悩みダウ平均が一時マイナス圏に反落する場面もあり、円安には調整の動きがみられた。
ただ、ドル円以外の主要通貨でのドル安の動きが継続したことで、クロス円は底堅く推移した。
株式市場は前日の上昇に対する反動は限定的で、プラス圏で取引を終えた。
ドル相場は、きょうもドル安が進行。
ロンドン市場の流れを受けてユーロドルは1.42台から1.43台乗せへ、ポンドドルは1.64台から1.65台後半へと一段高になった。
また、オセアニア通貨も強く、豪ドル/ドルは0.82台乗せ、NZドル/ドルは0.66の大台目前まで高値を伸ばした。
クロス円は、序盤に急伸したあとは円安水準での振幅相場が続いた。
ユーロ円は136円近辺から137円台半ばへ上昇した後は136円台半ばまで調整された。
その後は137円前後での取引が続いた。
ポンド円も一時159円台前半まで上昇した後は158円台での神経質な取引だった。
ドル円は、序盤に96円台を回復する場面があった。
その後はドル売りとクロス円の動きに連動しながら95円台後半から半ばへと小緩んだ。
◆米中古住宅販売成約指数は7年半ぶりの高い伸び 4月の米中古住宅販売成約指数は前月比+6.7%と事前予想+0.5%および前回の+3.2%を大幅に上回った。
2001年10月以来、約7年半ぶりの高い伸びだった。
地域別では北東部の伸びが32.6%と大きかった反面、南部は-0.2%と回復が遅れていた。
市場ではオバマ政権の新規住宅購入減税など支援策の効果が現れ始めたとの見方もあった。
ダウ平均は上昇幅を拡大して一時8787.13まで上昇、前年終値8776.39を上回り、年初来でプラスに転じる場面があった。
この指標を受けて為替相場は円安、ドル安の反応を強めた。
クロス円はロンドン市場での下落を消し、ドル相場は一段安となった。
◆ユーロポンド、上値重い 0.86台前半に軟化 ユーロポンドは0.86台前半で取引を終了。
ロンドン市場では0.86近辺から0.8670レベルまで反発する場面があったが、NY市場に入ってからは上値が重くなった。
市場では、今週4日のECB理事会では利下げ余地が議論されるとの思惑があり、これ以上の利下げは無いという英中銀に対する見方とは対照的。
ただ、ファンダメンタルズ面からはポンドを買いにくいとの声もあり、0.86レベルはサポートされていた。

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