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【NY市場】原油最高値更新でドル売り・円買いの動き
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5日のNY為替市場はドル売り・円買いが優勢となった。
マイクロソフトの ヤフー買収案撤回、また原油が120ドルの大台に乗せるなど、市場全体 にネガティブな雰囲気が広がり、先週末の雇用統計の発表で、買い が優勢となっていたドルは利益確定売りに押された。
またカントリーワイド の380億ドルの債務が明らかになり、バンカメによる同社の買収に黄色 信号が点ったとの見方もあって、金融株全体が軟調に推移していたこと も雰囲気を重くした。
午後になって株式市場でダウ平均の下げ幅が100ドル超となる中、円買い の動きも見られた。
ただ、きょう発表されたISM非製造業景気指数が雇用などの改善で、予想 を上回り、4ヵ月ぶりに景気判断の分岐点の50を上回った。
発表直後にド ル買いが強まったものの、反応は一時的だった。
先週末に雇用統計も通過 し、今週は経済指標も少ない中、市場では利益確定の意識が支配していた ようだ。
◆ドル円 105円割り込む 104.70/80水準はサポートされる ドル円は105円を割り込んでいる。
強いISM指数の発表で買いが強まり、 一時105.60近辺に上昇、先週末の雇用統計直後の高値に並び、100日 移動平均線（現在105.55）の水準突破を試したが、押し戻されている。
105円台には日本の輸出企業の売りオーダーも厚くあるようだ。
その後、株価の軟調に推移する中、見切り売りも出て、105円をブレイクし た。
一時104.75近辺まで下落し、先週末の雇用統計発表前にレジスタンス として上値を拒んでいた104.70/80水準に並んだが、サポートにもなってい るようで、それ以上の下落は抑えられている。
きょうは100日移動平均線に敬意を表した格好となり、さすがに上値は重い ようだ。
上値のレジスタンスは105.60/70、サポートは104.70/80水準と思わ れるが、このバンドを中心に、しばらく手探りの展開となるのか。
東京勢が 連休で休みのため、戻ってきてからの動きも注目される。
◆ユーロ買戻しも上値も重い 基調は下向き継続 ユーロドルは買い戻しが優勢で、堅調な展開となった。
ISM指数が強い内容 となり、急速に売りが強まる場面も見られたが、NY株価が軟調に推移したこ とで、下げは止まっている。
1.55台を回復したが、やはり勢いはない。
きょうはロンドン市場が休場で、 薄商いの中、ユーロは買い戻しが優勢となったが、本格的に戻りを試す動き が出てくると見ている市場参加者は少ないようで、基調はなお下のようだ。
大手投資銀行は対ポンドでのユーロ売りを推奨していた。
ECBは直ぐにでも 緩和的な政策をとる可能性があるとし、一方、ポンドは英中銀の利下げをあ る程度織り込んでいるとしている。
◆資源国通貨買い優勢に、原油が一時120ドル台上昇で 原油が一時120.36ドルまで上昇、史上最高値を更新した。
このところ米金融市場は一時期の悲観的見方も後退しており、世界最大 の石油消費国の米経済に対する懸念も緩和したとして、投機筋が原油を 買いを再び強めている。
米経済への懸念が強い時にはドル売りを材料に 買っていた。
材料は何でもよいから、まず先に買いありきなのだろう！ この動きを受けて、カナダ、豪ドルといった資源国通貨がきょうも強い。
カナダにおいては、目先は利下げが見込まれるものの、今後1年間で インフレは高進し、カナダ中銀は利上げに転じるとの、カナダ大手銀行の レポートも出回っていたようだ。
豪州はもともとインフレ懸念は強い。
ドルカナダはNY時間に入って、1.01台後半から1.0120まで一気に下落し ている。
また豪ドル/ドルも、朝方の0.9400近辺から0.9460近辺まで上昇 。
カナダ円、豪ドル円も堅調に推移、豪ドル円は一時99.60近辺まで上昇、 100円が視野に入ってきているようだ。
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